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枢密院
「枢密院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枢密院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
。あんたの学を貸してほしいねん」 「安い御用やが……」 敬吉は講義録など読み、
枢密院の話などを客にして、かねがね学があると煙たがられていた。 「これをひとつ読....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
会一致をもって、法典編纂に関する意見書を発表し、且つ同会の意見を内閣諸大臣および
枢密院議長に開陳することを議決した。その意見書には法典の速成急施の非を痛論してあ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
士院会員で一代の碩学たる学界公認の人物ではないか。而も氏は、恰も憲法の解釈を司る
枢密院議長ではないか、というのである。――それから金森法制局長官に就いても、岡田....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のことも話した。革命以前には、ある高貴の人、たとえばフランス元帥だの、大侯だの、
枢密院公爵だの、そういう人々がシャンパーニュやブールゴーニュのある町を通らるる時....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
質を探出させ、嫌悪の念に打たれて、その画策を陛下の首席国務大臣ならびに尊敬すべき
枢密院に暴露させたもうたのである。この愛国者は諸君の前に出頭させられるであろう。....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
社は各方面に向つて精探せし結果、婦人は麻布《あざぶ》区宮村町六七正二位勲一等伯爵
枢密院副議長芳川顕正氏養子なる子爵曾禰安輔氏の実弟寛治氏の夫人鎌子(廿七)にして....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
、国民の意見の帰趨はだいたいにおいて、両家の和合を希望するほうに傾いていたので、
枢密院と政府の機構の中から反王党派の現勢力を逓減させることと、ステファン五世の王....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
に新築して現在のような形になったのであります。 私の学校へ這入った時分は、今の
枢密院副議長浜尾男爵が校長で、故岡倉覚三先生が幹事、有名なフェノロサ氏が教頭とい....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
た方面から話してみたいと思います。諸君も御承知のとおり、ただいま陪審法なるものが
枢密院から内閣にもどったり、内閣から
枢密院にきたりして、われわれが将来支配を受け....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
が、その帰途はカトリック軍のために危うく遮断されようとしたものである。イギリスの
枢密院は、不必要に生命の危険を冒した廉で彼を叱責してきた。「名もなき雑兵のごとく....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
正その長たり。これ控訴裁判なり。大教区裁判所の判決を不当なりとするものは、政府の
枢密院に上申することを得。これ大審院なり。 英国教宗にては、小教区中に毎年一回....
「武鑑譜」より 著者:服部之総
られた人数を数えあげてみたいという衝動にいくたびか駆られたことを告白する。内閣、
枢密院、宮内省外務省以下各省、と目次風に披露しただけではピンとこないだろう。 ....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
んまと博士号だの教授の椅子だのにありついてさ、やがて親任官に成りあがった挙句に、
枢密院議員のむこさんに納まった、等々といった次第だからなあ。いや、まあ、そんなこ....
「婚期はずれ」より 著者:織田作之助
独身までが目立ち、ここでは彼の若さも通らなかったわけだ。三十二歳だが、客を相手に
枢密院の話などする理屈っぽさは、しかしいかにも独身者めいていた。なお十七の久枝、....
「わが町」より 著者:織田作之助
理髪店朝日軒で客がききつけて、大笑いだった。朝日軒の主人の敬吉は講義録など読み、
枢密院の話などを客にして、かねがね学があると煙たがられていた。他吉ははいって行き....