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枯れ枝
「枯れ枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枯れ枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
かけ、とりあえず食事にとりかかりました。コオンド・ビイフの罐《かん》を切ったり、
枯れ枝を集めて火をつけたり、――そんなことをしているうちにかれこれ十分はたったで....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
み》を一面にうずめていた。庫裏《くり》をのぞくと、寺男の銀蔵おやじが薄暗い土間で
枯れ枝をたばねていた。 「おい、忙がしいかね」と、長次郎は声をかけた。「焚き物は....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の方へまわって見ると、納所の了哲と小坊主の智心があき地へ出て、焚き物にするらしい
枯れ枝をたばねていた。 「女の死骸はどこへ置いたのですか」と、半七は訊いた。 「....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
見えなかった。尾州侯の山荘以来の遺物かと思われる古木が、なんの風情も無しに大きい
枯れ枝を突き出しているのと、陸軍科学研究所の四角張った赤煉瓦の建築と、東洋製菓会....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ットに火縄式のライターを持っていることを思いだした。そうだ。ライターで火をつけ、
枯れ枝をあつめて、どんどんたき火をすればいいのである。少年は元気づいた。 火縄....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ない。こう思って、父はそっと雨戸を一枚あけて、草履をはいて庭に降りた。縁の下には
枯れ枝や竹切れがほうり込んであるので、父は手ごろの枝を持ち出して静かにあるき始め....
「山姥の話」より 著者:楠山正雄
うぐう、高いびきが聞こえました。お釜に重しをしてしまうと、こんどはまた、お庭から
枯れ枝をたくさん集めて来て、小さく折っては、お釜の下に入れました。 ぴしりぴし....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
しい。 「内は暗いに相違あるまい。松火を作る必要がある」 紋太夫はこう思って、
枯れ枝を集めに取りかかった。やがて松火が出来上がる。燧石を打って火を作る。松火は....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
………」 「ではいよいよ不承知か! そういうお前は薄情者か!」 ポキリポキリと
枯れ枝を折り、それを炉の火へくべながら、美男の浪人はいいつづけた。 「落ち目にな....
「穴」より 著者:岡本綺堂
ない。こう思って、父はそっと雨戸を一枚あけて、草履をはいて庭に降りた。縁の下には
枯れ枝や竹切れがほうり込んであるので、父は手ごろの枝を持ち出して静かにあるき始め....
「星の世界から」より 著者:小川未明
いたしました。 また風の吹く日には、いっしょにくりの実を拾って歩きました。また
枯れ枝などを拾ってきて、親の手助けなどをいたしたこともありました。こうして二人は....
「残された日」より 著者:小川未明
吹かれてどこからともなく、からすが一|羽飛んできて、窓ぎわに立っていたかきの木の
枯れ枝に止まりました。そして小くびをかしげてこちらをのぞいて、 「あほう、あほう....
「ふるさとの林の歌」より 著者:小川未明
娘は毎日山へゆきました。
枯れ枝を集めたり、また木の実を拾ったりしました。 そのうちに、雪が降って、あた....
「一本のかきの木」より 著者:小川未明
をからすに与えました。 からすは、それを食べると元気づきました。そして、少年が
枯れ枝を集めて家へ帰る時分には、もう、からすはどこかへ飛び去ってしまった後であり....
「おばあさんと黒ねこ」より 著者:小川未明
ぎの木の枝に巣を造りはじめたのでした。 山の方から、また丘を越えて、海の方から
枯れ枝や、海草や、毛のようなものをくわえてきて、からすは巣を造りました。 「おば....