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枴
「枴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
なものであるが、そこへ行くと迷亭はやはり迷亭でこの談判を面白そうに聞いている。鉄
枴仙人《てっかいせんにん》が軍鶏《しゃも》の蹴合《けあ》いを見るような顔をして平....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
る芸人があったが、六十七歳にして、若いものと一所に四国に遊んで、負けない気で、鉄
枴ヶ峰へ押昇って、煩って、どっと寝た。 聞いてさえ恐れをなすのに――ここも一種....
「放生津物語」より 著者:田中貢太郎
いかんぞ」 為作はそう云い云い起ちあがるなり土間へおりて、壁へ立てかけてあった
枴を持って戸外へ出た。源吉はびっくりして起きあがり室の中をうろうろ歩いた。 ....
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
った。権兵衛は沙や礁の破片を運ぶ物を避け避けして往った。沙を運ぶ者は、笊に容れて
枴で担い、礁の破片を運ぶ者は、大きな簣に容れて二人で差し担って往くのであった。 ....