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「枸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

枸の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
る。二株三株《ふたかぶみかぶ》の熊笹《くまざさ》が岩の角を彩《いろ》どる、向うに杞《くこ》とも見える生垣《いけがき》があって、外は浜から、岡へ上る岨道《そばみ....
琴のそら音」より 著者:夏目漱石
》を深く土に据えつけて容易《たやす》くは動かぬ。曲りくねってむやみやたらに行くと杞垣《くこがき》とも覚しきものの鋭どく折れ曲る角《かど》でぱたりとまた赤い火に....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。 わたしの家と西隣りの家とのあいだにも、五、六間の空地があって、隣りの家には杞の生垣が青々と結いまわしてあった。わたしはその杞の実を食べたこともあった。....
光と風と夢」より 著者:中島敦
に沿って行く。今度は水が多い。恐ろしく冷たく澄んだ水。夾竹桃《きょうちくとう》、櫞樹《シトロン》、たこの木、オレンジ。其等の樹々の円天井の下を暫く行くと、また....
犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
れない。 薄きたない白が、尾を垂れ、歩くにつれて首を揺り乍ら、裏のすきだらけの橘《からたち》の生垣の穴を出入りした姿が今も遠い思い出の奥にかすんで見える。 ....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
れから煙草を吸った。庭の隅の茂みの中に、何やら淡い色があった。よく見ると、大きな杞《くこ》の下垂《しだ》れ枝が、薄紫の小さな花を一杯つけてるのだった。 彼は....
西林図」より 著者:久生十蘭
、髪も眉も雪のように白い、上背のある七十ばかりの老人が、ゆったりとした着流しで、杞《くこ》の繁みのそばに立って、じっとこちらを見ていた。夕闇の中で、足袋の白さ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
け間《ま》がぬけたようにそっくりしていて、外人墓地と隣りあわせた天主教墓地の低い杞《くこ》の生垣の中に、 男爵島野清彦 仏国飛行大尉 名誉勲章四等帯勲者《....
雪柳」より 著者:泉鏡花
が、卯の花が浮かしてあったんです。毒にはなりますまい、何事もなかった処を見ると、杞の花だったかも知れません、白く、細かくて、杞は薬だといいますから。 そう....
食道楽」より 著者:村井弦斎
へ入れて井戸の中かあるいは氷で冷しておいても好いのですし、今のような砂糖水一合へ櫞酸《くえんさん》の結晶したのなら半グラム、即ち一分三厘を溶かしてレモン油なら....
食道楽」より 著者:村井弦斎
リーム 菓物《くだもの》のポンチ 秋 第二百四十六 クリーム枯飯《くこめし》 秋付録 米料理百種「日本料理の部」の「....