柄長[語句情報] » 柄長

「柄長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柄長の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
に出ないも道理、勝手働きの玉襷、長刀小脇に掻込んだりな。高箒に手拭を被せたのを、柄長に構えて、逆上せた顔色。 馬鹿め、と噴出して飛上る後から、ややあって、道学....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
ようだ。併し朝倉勢に、裏切り組というのがあり、百人位の壮士を選び、各人四尺五寸、柄長く造らせたる野太刀を持ち、戦いの最中、森陰から現われて、不意に、家康の旗本へ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
を啣えた体に、膝で摺って縁側へ這上った。 あとへ、竹槍の青光りに艶のあるのを、柄長に取って、明が続く。 背後で雨戸を閉めかけて、おじい、腰が抜けたか、弱い男....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
が目を打つと同時に、銑吉は宙を飛んで、階段を下へ刎ね落ちた。再び裾へ飜えるのは、柄長き薙刀の刃尖である。その稲妻が、雨のごとき冷汗を透して、再び光った。 次の....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
。果せるかな。螽の飛ぶよ、と光を放ちて、小路の月に閃めきたる槍の穂先霜を浴びて、柄長く一文字に横えつつ、 「来い!」とばかりに呼わりたる、国麿は、危きもの手にし....
清心庵」より 著者:泉鏡花
山中の孤家なり。甘きものも酢きものも摩耶は欲しからずという、予もまた同じきなり。柄長く椎の葉ばかりなる、小き鎌を腰にしつ。籠をば糸つけて肩に懸け、袷短に草履|穿....