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柏崎
「柏崎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柏崎の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
てくれた。そうして其のまま去って終った。 予は新潟からここへくる二日前に、此の
柏崎《かしわざき》在なる渋川の所へ手紙を出して置いた。云ってやった通りに渋川が来....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
俗名は、なんと申したか存ぜぬか」 「それも、とんと分かりませんが、お生れは越後の
柏崎で、若い時に江戸へ出られたそうでござります」と、百姓は答えた。 ここまでき....
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
訪から和田峠を越えて、上田の善光寺に参った。越後国では、高田を三日、今町を二日、
柏崎、長岡を一日、三条、新潟を四日で廻った。そこから加賀街道に転じて、越中国に入....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の頭の中から消えてしまった。 お花さんはどうしたのか覚えていないが、お礼さんは
柏崎へ行ってしまった。そのお父さんが、金鵄勲章の叙勲にもれたのに不平を言って、柏....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
る。 これはわたくしの祖母から聴きましたお話でございます。わたくの郷里は越後の
柏崎で、祖父の代までは穀屋を商売にいたしておりましたが、父の代になりまして石油事....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
にいろいろな改正の印鑑を取り出して見せた。あるものは京都府の駅逓印鑑、あるものは
柏崎県の駅逓印鑑、あるものは民政裁判所の判鑑というふうに。 彼はまた、宿役人一....
「読書法」より 著者:戸坂潤
会社などがその模範的な一例として、広く社会に紹介された。特に農村の只中に横たわる
柏崎工場の例は有名だろう。だが之は、その高度の技術充用にも拘らず、決して科学主義....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
」というので暗に氏の壮挙を援けたい意味であったろう。その曲目は左の通りであった。
柏崎、三井寺、桜川、弱法師、葵上、景清、忠度(囃子)、鵜飼、遊行柳(囃子) 野....
「魔像」より 著者:林不忘
町の大店《おおだな》だ。一|代分限《だいぶんげん》で、出生《しゅっせい》は越後の
柏崎《かしわざき》だという。故郷《くに》を出る時は一文無しだったのが、紙屑や草鞋....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
ることあり。これと似たる例なり。 一五 オクナイサマを祭れば幸多し。土淵村大字|
柏崎の長者阿部氏、村にては田圃の家という。この家にて或る年|田植の人手足らず、明....
「山の人生」より 著者:柳田国男
から、永くはおられませぬと答えたそうである。遠野でも町から北へ一里ばかり入って、
柏崎の松山の下を曲がる辺に、路が丁字に会してその辻に大きな山神石塔を立ててある。....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
下総猿島郡 ツツンギノコ 上野邑楽郡 ツギツギ 越後|
柏崎辺 ドコドコ 同 西頸城郡 モトモト 越中某地 ドコ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
るくのも妙だが、この話は決して突如として始まったものではなかった。隅田川・桜川・
柏崎・三井寺等の十数篇の謡曲を始めとして、近くは駿州の姥ヶ池、下野足利の水使の淵....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ムの木流しと共に、これも天王祭との関係が想像せられる。 それから越後に入って、
柏崎の七夕流しというのが、式は越中と近くてその翌朝の七月朔を以て始まっていた。明....