某処[語句情報] » 某処

「某処〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

某処の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の例を実示せるによる、と悪評しきりなり。大逆管野某女が獄中より出せる状に、房州の某処にて石地蔵の頭を火炙《ひあぶ》りにせしが面白かりし由を記せるなど考え合わすべ....
村の怪談」より 著者:田中貢太郎
帰らずに、某《ある》所をぐるぐると歩いていた」 「某さんは、狸に化されて、朝まで某処に坐っていた」 「某さんは、某さんの処へ寄って、茶を飲まして貰うて、やっと正....
」より 著者:島崎藤村
米利加へ稼ぎに行った人もどうしたかサ。そうかと思えば、旦那と子供を置いて、独りで某処へ行ってる人もある……妙な噂があるぜ、ああいう人がお前には好いのかネ」 「で....
易の占いして金取り出したること」より 著者:南方熊楠
夫に白《もう》していわく、わが父の長者、命終に臨める時、宝をもってわれに賜い、今某処にあり、君これを取るべし、と。時に夫掘り取って、大いに珍宝と如意珠を獲《う》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れぬから、そんならマルク尊者の縁日の夜が近付き居る、当夜蛇王が七年目ごとの例で、某処で蛇どもの集会を開くはず、その節蛇王の前に供うる天の山羊乳を盛った皿に麪麭《....
餅を喫う」より 著者:田中貢太郎
ので、はじめてその悪漢に謀られたと云うことが判った。 これは維新の際に千葉県の某処にあった実話を本として書いたものである。....
百花園」より 著者:永井荷風
の間の消息は直にわたくしが身の上に移すことが出来る。わたくしは近年東京市の内外に某処の新公園、または遊園地の開かれたことを聞いているが、わざわざ杖を曳く心にはな....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
ある。翁が生前|屡《しばしば》わたくしに示した其手帳には、某年某月某日の条下に、某処に於いて見る所、何時より何時までの間、通行の女|凡《およ》そ何人の中《うち》....