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某地
「某地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
某地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
る。自殺原因に就ては種々の噂あるも信ずべき確かな筋の報道によれば、最近高屋市長は
某地所売却問題に関し醜行為あり、其の為本日の市会に於て自ら同案の上程を理由なく拒....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、パタパタと斃れる者が殖えてきた。 放送局|奪還は、もう間もないことであった。
某地域の地下街を占めた警備司令部では、別府司令官をはじめ、兵員一同が、血走った眼....
「観画談」より 著者:幸田露伴
山間水涯に姓名を埋めて、平凡人となり了するつもりに料簡をつけたのであろう。或人は
某地にその人が日に焦けきったただの農夫となっているのを見たということであった。大....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
一月中旬のある日の四時過ぎに新宿の
某地下食堂待合室の大きな皮張りの長椅子の片すみに陥没して、あとから来るはずの友人....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
ぬほど進歩したものである。昔ある大新聞の記者と称する人が現在の筆者をたずねて来て
某地の地震についていろいろの奇問を連発したことがある。あまりの奇問ばかりで返答が....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
ろ、一日P教授が「おもしろいものを見せてやろう」といって見せてくれたのは、シナの
某地の地形図であった。やはり二十メートルごとぐらいの等高線を入れてあったが、それ....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
二日後に、美術商岩田天門堂が来て、買取っていった。 地下の画室 某山脈の
某地点に、烏啼天駆の持っている地下邸があった。 その一室が、かなり広くて、今は....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
ぶには、どうしても、ヒマラヤ山脈にぶつかるのであった。ヤヨイ号は、仏領インドシナ
某地点で、多量のガソリンやオイルを積みこんでから、ふわりと空へまいあがったのであ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
いつも条約無視をやっているということなのである。当時の話ではカムチャツカ東海岸の
某地方にソヴェート政府国営の漁区が三つ設定されたという報道だが、漁区の設定は日ソ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
がいつも条約無視をやっているということなのである。最近では、カムチャツカ東海岸の
某地方にソヴィエト政府国営の漁区が三つ設定されたという報道だが、漁区の設定は日ソ....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
の弟で、君がせっかく訪ねて来てくれたが、本人はもうスッカリ全快して官吏候補となり
某地へ赴任したと語り、大笑いして二冊の日記を出した。これを見ると当時の病状がよく....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
日『東京朝日新聞』) 七十六 空中の巡査 近刊の
某地学雑誌に上のような表題を掲げて鳥類の保護を論じている人がある。その人の説によ....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
がお望みにならぬような方向に性格づけられていく危険がないとはいえません。 最近
某地方自治体の首長らが暴徒の脅迫にあつて、心ならずも職責にもとる行動をとつたとい....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
にはすべてこの性質がある。それを一々事実と見て高天原という天上の世界は実は海外の
某地方のことだなどと考えるのが無意味であることはいうまでもなかろう。蓬莱山が熊野....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
の付加刑を課せられ、或いは郷国追放の処分を受けなかった限りは、少くも彼らが以前に
某地貫籍の公民であったものならば、その放免と同時に、国法上からはもとの公民に立ち....