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「某所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

某所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
になることにほぼ定まったのである。省作はおはまの手引きによって、一日おとよさんと某所に会し今までの関係を解決した。 お互いに心の底を話して見れば、いよいよ互い....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
た。それは椋島技師が陸軍大臣と打合わせた手筈により、投獄と世間を偽って実は密かに某所で作りあげたフォルデリヒト解毒瓦斯であった。勿論、その一隊の誘導機上には、も....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
が夫人にかかるように計画したこともその通りに成功しました。彼が暇をとると、勝見を某所の温泉から島の療養所に移して巧みに勝見という人間の行動を不連続にならぬようは....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
帰りしあの処置と情況とを想えとあり。痛し、痛し、又痛し。 ◯昨夜妻いねず、夜半に某所へ到らんとす。これを停めたる事あり。 妻に「死を停まれよ」とさとす。さとす....
海底大陸」より 著者:海野十三
。暗号電信のようでもあり、また人間の声のようでもある。なにしろ海軍当局――いや、某所で受信した度数も少ないので、正体なんかハッキリしていない。とにかくきみのあた....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
名探偵の打った手は見事に成功したといわねばならない。そして当の夫人の身柄は、既に某所に移されて居り、そこにおいて安全静穏な生活を営んでいる現況だった。 夫人代....
のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
いた。 5 金博士|秘蔵の潜水軍艦|弩竜号の客員となって、中国大陸の某所を離れたのは、それから、約一ヶ月の後だった。 もちろんロッセ氏も、共に博士....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
デターが起り、遂に数奇を極めた一生をそこで終るかと思われたが、最後の手段として、某所に於て、英国政権に泣きつき、その結果、或る交換条件により、醤およびその麾下は....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
如何なる手段によって、彼でか頭の金博士を抉り殺してしまうべきか。 醤は、幹部を某所に集めて、秘密会議を開くこと連続三十九回、遂に会議の結論のようなものが出て来....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
よう」 夫は妻君の方へ、緊張しきった面を向けたのだった。 ――昭和×年、某国某所のナイト・クラブの一室にて―― 「ねえジョン。お前さん、いよいよ出掛けるのか....
人造人間事件」より 著者:海野十三
士もそこを辞して、帰国の途についたということである。 問題の人造人間は、事件後某所に監禁せられたまま、それっきり陽の目を見ないという噂であるが、この監禁という....
流線間諜」より 著者:海野十三
はッ」 「まだ有る。安心するのは早いぞ。――実は僕があのマッチ函から数本失敬して某所に秘蔵している。僕がここ数日間帰らないと、先刻云ったようにそのマッチと僕の意....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
の函の中に収めた血痕のことだけは、とうとう云わなかった。なにしろそのマッチの函を某所に隠してしまったので、もしその隠し場所などを喋ったとなると、杜のやり方に不審....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
候との事、御安心下され度候趣、さて、ここに一昨夕、大夕立これあり、孫八老、其の砌某所墓地近くを通りかかり候折から、天地|晦冥、雹の降ること凄まじく、且は電光の中....
暗号数字」より 著者:海野十三
たのであった。必要あらば、金はいくらでも出すからいってくれ、秘密連絡所として市内某所を記した名刺を手渡した。そこは普通の民家を装ってあるが、長距離電話もあれば、....