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染殿
「染殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
などに、震旦《しんたん》から天狗《てんぐ》が渡ったと書いてありますのは、丁度あの
染殿《そめどの》の御后《おきさき》に鬼が憑《つ》いたなどと申します通り、この沙門....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
た手が取り著《つ》いて離れず、強く引き離すと手の形に鐘取れた痕《あと》なり、また
染殿后《そめどののきさき》ともいうと。『誌略』の著者は、享保頃の人だが、自ら睹《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
(一八七九年パリ板シニストラリの『婬鬼論』五五頁)、わが邦には古く金剛山の聖人|
染殿《そめどの》后を恋い餓死して黒鬼となり、衆人の面前も憚《はばか》らず后を※乱....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
のも、空が映って美しい。 老人転倒せまい事か。――やあ、緑青色の夥間に恥じよ、
染殿の御后を垣間見た、天狗が通力を失って、羽の折れた鵄となって都大路にふたふたと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。本邦にも善相公《ぜんしょうこう》と同臥した侍童の頭を疫鬼に槌で打たれ病み出し、
染殿后《そめどののきさき》を犯した鬼が赤褌に槌をさしいたといい、支那の区純《おう....