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染渡る
「染渡る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
染渡るの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星女郎」より 著者:泉鏡花
これは辞すべきでない。 引掛けて受けました。 薫と酔が、ほんのりと五臓六腑へ
染渡る。ところで大胆にその盃を、少い女に返しますとね、半分ばかり貴婦人に注いでも....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
してしまった。初め彼は寒気を身に覚え、吐気を催して、異様な心地悪しさが指先にまで
染渡ると、何か胃から頭に突上げて来る、そうして眼や耳に掩い被さるような気がする。....