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「染織〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

染織の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
きあるいは盗み奪う……」 呉服の地質の種類や品位については全く無知識な自分も、染織の色彩や図案に対しては多少の興味がある。それで注意して見ると、近ごろ特に欧州....
涼味数題」より 著者:寺田寅彦
が訪れるのである。 涼味の話がつい暑苦しくなった。 きょう、偶然ことし流行の染織品の展覧会というのをのぞいた。近代の夏の衣装の染織には、どうも一般に涼しさが....
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」より 著者:寺田寅彦
にも現われているようである。この異彩ある珍書は著者、解説者、装幀意匠者、製紙工、染織工、印刷工、製本工の共同制作によってできあがった一つの総合芸術品としても愛書....
屏風祭」より 著者:上村松園
京都という町ほど祭の多いところも全国ですくないだろう。 そのどの祭も絢爛として天下に名を知られたものばかりだ。時代祭、染織祭、祇園祭などが代表的なものとされているが、その祇園の祭を一名屏風祭とも称ぶ....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
しは尚二三書物を繙いてみたが、どこにも采女たちの名は見出されなかった。 先生は染織文様のみちに明くいられるので現存の繍帳断裂の生地や繍糸についての考察にはとり....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
そのため手間のかかる本藍はこれに立ち向うことが難しくなりました。それは近世の日本染織界に起った一大悲劇でありました。昔あれほど忙しく働いた大倉庫は、まるで空家の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
士を愛した点では、北条代々でも、高時ほどな太守はなかった。 建築、絵画、彫刻、染織、蒔絵、鋳造、刀鍛冶、仮面打なども、彼の下で、みな目ざましい発達をみせた。す....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
にたえない。しかしまた、去るにも惜しいとするジレンマにも陥ちる。なお珍かな彫刻、染織、仏像、舞楽面、蒔絵もの、熊野懐紙やら消息やらが……応接にいとまもない。それ....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
。けだしもと青染には、動物性の染料を交えておったと言われていたので、これはいずれ染織史研究家の教えを乞いたいが、ともかく彼らは、その理由から仏者に賤められたので....