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染衣
「染衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
染衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
を討つ討たぬなどは、それはまだ世にあるうちのことじゃ。見らるる通り、了海どのは、
染衣薙髪《せんいちはつ》の身である上に、この山国谷七郷の者にとっては、持地菩薩の....
「日輪」より 著者:横光利一
刻々に高まりながら、浜藻の匂いを籠めた微風に送られて響いて来た。卑弥呼は薄桃色の
染衣に身を包んで、やがて彼女の良人となるべき卑狗の大兄と向い合いながら、鹿の毛皮....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
の中突然彼の姿が、奈良井の里から見えなくなった。 彼は浮世を捨てたのであった。
染衣一鉢の沙門の境遇が即ち彼の身の上なのであった。彼は僧侶になったのである。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
殿の恭順など一切みとめてなどおりません。――ひとたび、官軍がここへ迫らば、たとえ
染衣剃髪のお身とおなりであろうとも、何で、仮借などするものですか」 「…………」....