柔皮[語句情報] » 柔皮

「柔皮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柔皮の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
折襟を付けた鉄釦の上衣を、エナメル皮に銀金具の帯皮で露西亜人のように締めて、緑色柔皮の乗馬ズボンを股高に着けて、これもエナメル皮の華奢な銀拍車付きの長靴を穿いて....
南地心中」より 著者:泉鏡花
ざと云う。結城の藍微塵の一枚着、唐桟柄の袷羽織、茶|献上博多の帯をぐいと緊め、白柔皮の緒の雪駄穿で、髪をすっきりと刈った、気の利いた若いもの、風俗は一目で知れる....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
わしい美しさもあるようです。 こんなにして手紙かくとき、手頸のやけどが、薄赤い柔皮で、こわれていたくて、きっちりと袖口を手くびにまきつけて書いて居ります。もし....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
きのような状態であった。頭が重く、顳※の辺が灼けるように疼いて、左枝には、花瓶の柔皮花の匂いもいっこうに感ぜられなかった。 が、この惨劇を、他の三人に隠しおお....