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柯
「柯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
るのか、眼は机の上を離れない。彼はこの机の上で、弓張月《ゆみはりづき》を書き、南
柯夢《なんかのゆめ》を書き、そうして今は八犬伝を書いた。この上にある端渓《たんけ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
さは四畳半で維摩の経文の一節によって定められている。その興味ある著作において、馥
柯羅摩訶秩多(二七)は文珠師利菩薩と八万四千の仏陀の弟子をこの狭い室に迎えている....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
しばあらわれて居ります。 この作者は唐の段成式であります。彼は臨※の人で、字を
柯古といい、父の文昌が校書郎を勤めていた関係で、若いときから奇編秘籍を多く読破し....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
公家の間に盛に行われて居たから、正成は天皇と同系統の学問をして居たことになる。南
柯の夢で正成を笠置に召し出したのが奉公の最初であるとする、『太平記』の説はさて措....
「運命」より 著者:幸田露伴
姑らく措きて論ぜざるも、太祖の諸子を封じて王となせるも亦多しというべく、而して枝
柯甚だ盛んにして本幹却って弱きの勢を致せるに近しというべし。明の制、親王は金冊金....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ュタインの『わが世界観』も出た。考古学や言語学に関する訳も出た。三枝博音氏と戸弘
柯三氏とは日本思想史に関する書物を他の書店から出版している。ナウカ社はソヴェート....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
此方《かなたこなた》にむらむらと立|駢《なら》ぶ老松奇檜《ろうしょうきかい》は、
柯《えだ》を交じえ葉を折重ねて鬱蒼《うっそう》として翠《みどり》も深く、観る者の....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
いる。そう云う夜旅中の温に寄せる詩を作ったことがある。 寄飛卿 ※砌乱蛩鳴。 庭
柯烟露清。 月中隣楽響。 楼上遠山明。 珍簟涼風到。 瑶琴寄恨生。 ※君懶書札。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
丸字を附けたらしい。また、銀鴨一羽取りて(兼ねて鳥屋《とや》内に置く)参進して葉
柯《ようか》に附くとあり。これは銀製の鴨を余興に進《まい》らせたと見ゆ。上に述べ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
は叫んだ。 「これ千三、これ」 母の声におどろいて目がさめればこれなん正しく南
柯の夢であった。 「どうしたんだい」 「どうもこうもねえや、畜生ッ、足利尊氏の畜....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
会は上野の花山亭で、倉重禾刀氏の乙卯吟社で催しの会は飯倉の熊野神社で開かれまた南
柯吟社の武田桜桃氏等の催しは、日本橋の常盤倶楽部であった。就中常盤倶楽部は殆ど二....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
の左右を論ずるに足らんや。自身にしてかくの如し。他人もまたかくの如くなるべし。伐
柯其則不遠《えをきるそののりとおからず》、自心をもって他人を忖度《そんたく》すべ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
之レニ触レバ花始テ開ク」(漢文)とある、また『飜訳名義集』には「阿輸迦ハ或ハ阿輸
柯ト名ク、大論ニ無憂華樹ト翻ヘス、因果経ニ云ハク、二月八日ニ夫人毘藍尼園ニ住ミ、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
かな荒っぽい軍記物よりは情緒細やかな人情物に長じておる。線の太い歴史物よりは『南
柯夢』や『旬殿実々記』のような心中物に細かい繊巧な技術を示しておる。『八犬伝』で....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
いるとお露の父平左衛門に発見《みつけ》られ、あわや一刀両断の処置にあわんとして南
柯《なんか》の夢さめる、何事もなく身は船中に転寝《うたたね》していたのであるが、....