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柳暗花明
「柳暗花明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柳暗花明の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「飛行機から墜ちるまで」より 著者:吉行エイスケ
《たちま》ち女は死物狂い、僕に倒れかかった。 僕とボップ、裏街の夜、アアク燈、
柳暗花明の巷《ちまた》を駈け抜けると、古寺院の境内、数時間、僕はだまって経過した....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
て来る。小野さんは急に腰を屈《かが》めて手を伸ばすや否や封を切った。 「拝啓|
柳暗花明《りゅうあんかめい》の好時節と相成候処いよいよ御壮健|奉賀《がしたてまつ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
うとはしないで、瓦町を出てから口ひとつきかずに押し黙ったまま、ここまで来たのだ。
柳暗花明《りゅうあんかめい》、名にし負う傾斜のちまた。
栄三郎、ちと迷惑げに眉....
「魔都」より 著者:久生十蘭
至上至高の皇帝なのである。のみならずすでに日本文学博士の学位を持たれ、また欧州の
柳暗花明にも充分に通暁せられる学殖遊蕩ともに誉れ高い粋人中の粋人。
本来ならば....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
徳上の問題としなかった。忠孝の結晶として神に祀られる乃木将軍さえ若い頃には盛んに
柳暗花明の巷に馬を繋いだ事があるので、若い沼南が流連荒亡した半面の消息を剔抉して....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
一歩その横町に足を踏み入れると、忽ちそこは純然たる下町気分の狭斜のちまたであり、
柳暗花明の歓楽境に変じているのであるが、その山の手式の気分と下町式の色調とが、何....