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「柳枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柳枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
世の間に立って去就を決しかねる時期が来るだろう。 桃花馬上少年時。 笑拠銀鞍払柳枝。 緑水至今迢逓去。 月明来照鬢如糸。 三十二 初めはただ漠然《ばくぜん....
細木香以」より 著者:森鴎外
であった。俳諧の号を雁伍と云った。 落語家には乾坤坊良斎、五明楼|玉輔、春風亭柳枝、入船米蔵がある。玉輔は馬生の後の名である。講談師には二代目文車、桃川|燕国....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
ありません。母も絵心のある人でした。母方の祖父も絵が好きでありました。その兄弟に柳枝と号して俳諧をよくしたものもおりました。父は、私が生まれた年に亡くなりました....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
尊には 『大正三年一月十六日 釈浄證信士』 とあり、左楽(現)、燕枝、志ん生、柳枝、つばめ、馬生、小勝、今輔、小せん、文楽(いずれも先代、先々代)の名を線香立....
小説 円朝」より 著者:正岡容
、りゅうしさん、りゅうしさんてえと」 圓朝は腑に落ちない顔をした。 「ホ、ホレ柳枝。春風亭柳枝師匠だよ。うそにもあの野郎、三遊の飯を食ってやがって敵方の柳派の....
円朝花火」より 著者:正岡容
。 筋向こうの屋根船には、当時の落語家番付で勧進元の貫禄を示している初代春風亭柳枝が、でっぷりとした赤ら顔を提灯の灯でよけい真っ赤に光らせながら門人の柳条、柳....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
から下りてくるまで、楽屋で私は待っていた。左楽老人がいる。紙切りの正楽がいる、故柳枝(春風亭・七代目)門下の目の悪い若い前座がいる。 「何しろ日本の爆撃機が戦闘....
初看板」より 著者:正岡容
る落語家ではないとすぐに師匠の燕枝にはもとより、頭取《とうどり》をしていた蔵前の柳枝《りゅうし》師匠(その時分は下谷の数寄屋町にいましたが)にも話してくれて、さ....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
生、三語楼、小勝が落語協会の巨頭で、今の左楽、先代|燕枝《えんし》、華柳、先々代柳枝、先代助六、先代今輔、先々代正蔵、先代圓生、当代文治が睦《むつみ》会に参加し....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
気が、迫って来ていた。烈風は、いっそう速度をあつめて、戸外に積み上げた石を撫でる柳枝《やなぎ》の音が、遠浪の崩れるように、おどろおどろしく聞えていた。 三人は....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
作に譲りて、おのれは古河黙阿弥と改む。時に六十六歳。 ○十二月、柳亭燕枝、春風亭柳枝、桂文治らが、春木座にて落語家芝居を催す。案外に成績の好かりしために、その後....