柳橋新誌[語句情報] » 柳橋新誌

「柳橋新誌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柳橋新誌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
だからであった。東京の方に暮らした間、旦那はよく名高い作者の手に成った政治小説や柳橋新誌などを懐中にして、恋しい風の吹く柳橋の方へと足を向けた。しまいにはお粂は....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
ものをつくって売り出すような事をしたものである。 話が前後したが、成島柳北の『柳橋新誌』の第二篇は、明治七年に出た。これは柳暗のことを書いたものである。その他....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いて居ります。このひとはこの頃明治初年のものをよみかえしたと見えて、題からして「柳橋新誌」ばりですし、作者というものを作品の中に登場させ、文体もその時代めいたニ....
円朝花火」より 著者:正岡容
の美しい顔立ちを嬉しく浮き上がらせている女は、成島柳北《なるしまりゅうほく》が「柳橋新誌」に艶名《えんめい》を謳われた柳橋のお絲《いと》。 「いや、あっしは駄目....
日和下駄」より 著者:永井荷風
十二、三年頃である。 柳橋《やなぎばし》に柳なきは既に柳北《りゅうほく》先生『柳橋新誌《りゅうきょうしんし》』に「橋以柳為名而不植一株之柳〔橋《はし》は柳《や....
申訳」より 著者:永井荷風
寛政以降漢文の普及せらるるに及んで、寺門静軒は江戸繁昌記を著し、踵いで成島柳北は柳橋新誌を作った。京伝一派の蒟蒻本は文化年代に夙《はや》く其跡を絶っていたが、静....