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柴
「柴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
川の末にはお婆《ばあ》さんが一人、日本中《にほんじゅう》の子供の知っている通り、
柴刈《しばか》りに行ったお爺《じい》さんの着物か何かを洗っていたのである。……
....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
すな。」
母の枕もとの盆の上には、大神宮や氏神《うじがみ》の御札《おふだ》が、
柴又《しばまた》の帝釈《たいしゃく》の御影《みえい》なぞと一しょに、並べ切れない....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
大声《おおごえ》に歌をうたいながら、織田殿《おだどの》の身内に鬼《おに》と聞えた
柴田《しばた》の軍勢を斬《き》り靡《なび》けました。それを何ぞや天主《てんしゅ》....
「白」より 著者:芥川竜之介
近の踏切《ふみきり》を通過する際、踏切番人の過失に依《よ》り、田端一二三会社員|
柴山鉄太郎《しばやまてつたろう》の長男|実彦《さねひこ》(四歳《しさい》)が列車....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
いの深くなれば、かくぞ思いつづけける。「見せばやな我を思わぬ友もがな磯のとまやの
柴《しば》の庵《いおり》を。」同上
一
俊寛様の話ですか? 俊寛様の話く....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
三人の友だちと、魚河岸《うおがし》の往来を歩いていた。三人の友だちとは、俳人の露
柴《ろさい》、洋画家の風中《ふうちゅう》、蒔画師《まきえし》の如丹《じょたん》、....
「或る女」より 著者:有島武郎
たので話の腰が折られた。二人《ふたり》はしばらく黙っていた。
「おれはこれから竹
柴《たけしば》へ行く。な、行こう」
「だって明朝困りますわ。わたしが留守だと妹た....
「星座」より 著者:有島武郎
入を縫っていた母は針を置いて迎えに立っていった。清逸は膝の上に新井白石の「折焚く
柴の記」を載せて読んでいた。年老いた父が今|麦稈《むぎわら》帽子を釘《くぎ》にひ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
は行燈《あんどう》の火も幽《かすか》に幻《まぼろし》のように見えたが、炉にくべた
柴《しば》がひらひらと炎先《ほさき》を立てたので、婦人《おんな》はつと走って入る....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
妙子に隠して、主税は高く小手を翳した。 その夜、清水港の旅店において、爺は山へ
柴苅に、と嬢さんを慰めつつ、そのすやすやと寐たのを見て、お蔦の黒髪を抱きながら、....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
は言え――半ば狂人であるものを、肝心火の元の用心は何とする。……炭団、埋火、榾、
柴を焚いて煙は揚げずとも、大切な事である。 方便な事には、杢若は切凧の一件で、....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
歌滅亡論という奴が流行って来たじゃないか。 A 流行るかね。おれの読んだのは尾上
柴舟という人の書いたのだけだ。 B そうさ。おれの読んだのもそれだ。然し一人が言....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
れだって、線路を半道離れますと、車も、馬も、もう思うようには行きません。あれを、
柴垣、※谷、大島、と伝って、高浜で泊るつもりの処を、鉱泉があると聞いて、大笹へ入....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
入といったような怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、 (おう、
柴田さん、この、診察所、と黒塗の板に胡粉で書いてある、この札をどうかしておくんな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が如何に道義を守ったかに関して北京の東亜新報の二月六、七、八日の両三日の紙上に「
柴大人の善政、北城に残る語り草」と題し、今なお床しき物語が掲載されている。それを....