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柴の門
「柴の門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柴の門の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
在る藁葺《わらぶき》の草堂|諸共《もろとも》、一幅の絵になって段々近づいて来る。
柴の門を入ると瀟洒《しょうしゃ》とした庭があって、寺と茶室と折衷《せっちゅう》し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
八 しばらく弁信法師に導かれて来て見ますると、久しく閉された
柴の門に、今日この頃ようやく手入れをして、いささか人の住める家としたらしい、その....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
の浅ましげにてかこひもしめたらぬに、そこかしこはらひもせぬにや塵ひぢ山をなせり、
柴の門もなくおぼつかなくも家にいりぬ、師質心せきたるさまして参議君の御成《おなり....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なご通過――それに道とてもこの麓のお通りがかり、何も、おもてなしはござりませぬが
柴の門べで、粗茶一ぷく、さし上げたいと父が申しまする。そのためお迎えに参じました....
「三国志」より 著者:吉川英治
を、臥龍の岡と申しますだ。そこから少し低いところに、一叢の林があって、林の中に、
柴の門、茅葺の廬がありますだよ」 農夫は、答えるだけを答えてしまうと、わき目も....