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柴山
「柴山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柴山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
近の踏切《ふみきり》を通過する際、踏切番人の過失に依《よ》り、田端一二三会社員|
柴山鉄太郎《しばやまてつたろう》の長男|実彦《さねひこ》(四歳《しさい》)が列車....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
《か》けて行きました。「行って見ようや」とぼくは村川を誘《さそ》い、KOの二番の
柴山《しばやま》、補欠《サブ》の河堀とも一緒《いっしょ》になって、デッキを降り、....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
話した谷だのが、その常連だった。虎公と杉浦とは僕よりも一年上の級だったが、近所の
柴山という老先生の私塾に通っていたので、虎公が杉浦を連れて来たのだった。谷は僕よ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
をつけた銃で突き殺そうとした。そして、追っかけた。 練兵場から、古いお城の麓の
柴山の中にまで、五町ほど、鶩を追って、追いこんでしまった。鶩は、ぶさいくな水かき....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
西洋づくりの構は、日本間が二室で、四角な縁が、名にしおうここの名所、三湖の雄なる
柴山潟を見晴しの露台の誂ゆえ、硝子戸と二重を隔ててはいるけれど、霜置く月の冷たさ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
などという弱い結句は万葉には絶対に無い。 ○ 天の原富士の
柴山木の暗の時移りなば逢はずかもあらむ 〔巻十四・三三五五〕 東歌 これは駿河....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
んだ。
「西郷吉兵衛が聞いて来よった。俺は、それを聞いて、吉之助んところを出て、
柴山へ寄ってみたら、矢張り、そうだと、いっていた」
「洩れたか」
と、一人が、....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
かろう。下宿でもして見てはどうかな。」と勧めた。余も遂にその気になって本郷台町の
柴山という下宿に卜居することにした。居士は早速その家へ訪ねて来て、 「これは以前....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
生、お婆々様ッ。)さ、……お婆々様は気障だけれども、大層な奉りようなんですとさ。
柴山運八といって、近常さんと同業、錺屋さんだけれども、これは美術家で、そのお父さ....
「南北」より 著者:横光利一
併し此の噂は村の幾宵を騒がせた。そして、軈て来る冬の仕事の手始めとして、先ず
柴山の選定に村人達が悩み始める頃迄続いていった。 まだ夕暮には時があった。秋三....
「私の生まれた家」より 著者:中谷宇吉郎
わけである。 小字時代の片山津は、片側が薬師山《やくしやま》、今一方の片側は、
柴山潟《しばやまがた》という湖にはさまれた、一本道の村落であった。私の家は、呉服....