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「柴木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柴木の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
顔をして、縷々と陳述した。 「君は、目黒の笹木光吉の情婦である赤星龍子が本郷の小柴木病院で毎日耳の治療をうけているのを知っているか」と総監が突然言った。 「いや....
播州平野」より 著者:宮本百合子
ひろ子は、下駄をはいて、杏《あんず》の樹の陰から台所へまわった。小枝が、一方に柴木を積み上げた土間に跼《かが》んで、茶の間のやりとりに耳を傾けながら馬鈴薯の皮....
風流仏」より 著者:幸田露伴
気風は一度ゆがみて一代なおらぬもの、何一トつ満足なる者なき中にも盃のみ欠かけず、柴木へし折って箸にしながら象牙の骰子に誇るこそ愚なれ。かゝる叔父を持つ身の当惑、....
死者の書」より 著者:折口信夫
一月は、後から後から替った色のが匂い出て、禿げた岩も、一冬のうら枯れをとり返さぬ柴木山も、若夏の青雲の下に、はでなかざしをつける。其間に、藤の短い花房が、白く又....