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「柿の種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柿の種の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたいという事である。(昭和八年六月、『柿の種』) 棄てた一粒の柿の種 生えるも生えぬも 甘いも渋いも 畑の土のよしあし....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
かたで一生をしめくくる最後の思いを語っている。「ある旧友への手紙」は伸子に、桃や柿の種のしんにある真白な芽を思わせた。作品にあらわれる相川良之介、或は作家相川良....
さるかに合戦と桃太郎」より 著者:寺田寅彦
とかいう批判を超越して実際にこの世の中に起こっている事実なのである。 握り飯と柿の種の交換といったような事がらでも毎日われわれの行なっていることである。月謝を....
「モダン猿蟹合戦」」より 著者:宮本百合子
フランス)狼(イギリス)が出しゃばって来て日露戦争で握り飯を蟹からとりあげ小さい柿の種(北満)をおしつけた。百姓姿の蟹は仕かたがないから、その柿の種にせっせと肥....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
せて、 「何を貴方、勿体もない。私もはい法然様拝みますものでござります。吝嗇坊の柿の種が、小判小粒になればと云うて、御出家に土の団子を差上げまして済むものでござ....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
えたものらしい。 この三月にはまた次のような端書が来た。 「始めて貴下の随筆『柿の種』を見初めまして今32頁の鳥や魚の眼の処へ来ました、何でもない事です。試み....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
わりを、塀《へい》の隅っこのところまで行ってまた逆戻りをしたり、溝《みぞ》の中に柿の種子が落ちていたり手鞠《てまり》がころげ込んだりしているのを見たりなんぞして....
猿かに合戦」より 著者:楠山正雄
る日|猿とかにはお天気がいいので、連れだって遊びに出ました。その途中、山道で猿は柿の種を拾いました。またしばらく行くと、川のそばでかにはおむすびを拾いました。か....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
な物を持っておるな。植え木か」 「棒だ。泥棒につんぼにしわんぼう、しわんぼうには柿の種とくらい。どうでえ! 驚いたろう?」 「たわけめ! そこのけ」 「どかねえ....