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「柿渋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柿渋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鰊漁場」より 著者:島木健作
た浜べには、蔵の中から持ち出された建網と枠網が拡げられた。前の年に漁がおわると、柿渋をほどこして格納しておいたものだが、この一年の間に鼠喰いがないか、縄ずれがな....
旅愁」より 著者:横光利一
、母から出される娘の写真を、あれこれ眺める今日このごろの感興に似たものを感じた。柿渋、李朝の秋草、越州、黒高麗、天龍の青磁、など、殊に一際目立って華手な、女王の....
田園の幻」より 著者:豊島与志雄
が、結局は投網の自慢になってしまった。実際みごとな投網で、網目一つ破けておらず、柿渋も充分に利いていて、鉛の錘もずっしりとしている。 その投網で捕った川魚類も....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
思っていたが、辮子を剪られる危険があるので中止した。彼は一封の「黄傘格」の手紙(柿渋引の方罫紙?)を書いて、偽毛唐に託して城内に届けてもらい、自分を自由党に紹介....
」より 著者:矢田津世子
わたしの普段着にしたいのですけれど、どちらがよろしいかお決め頂こうと思いまして」柿渋色の地に小さな緋のあるのと、もうひとつは黒とねずみの細かい横縞であった。どち....