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「栃木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

栃木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
姉は涙をこぼして帰った。それは次郎左衛門が二十二の春であった。 次郎左衛門には栃木の町に許婚《いいなずけ》の娘があったが、そんなわけで破談となった。妾《めかけ....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
十一月十五日栃木県氏家在狭間田に開かれたる聖書研究会に於て述べし講演の草稿。 聖書は来世の....
白蛇の死」より 著者:海野十三
いた。というのは、変電所主任土岐健助宛の無名の手紙から足がつき、スタンプの消印で栃木県今市附近に国太郎が潜伏していると判ったのである。 いよいよ国太郎が逮捕さ....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
中に一日置いて、三月二十九日の朝のことだった。帆村荘六と春部カズ子の二人連が、栃木県某駅に降りて、今しも駅前から発車しようとしているバスに乗り移った。 この....
栃の実」より 著者:泉鏡花
可い。湯の尾峠にかかる山越え、それも覚束ない。ただ道は最も奥で、山は就中深いが、栃木峠から中の河内は越せそうである。それには一週間ばかり以来、郵便物が通ずると言....
転機」より 著者:伊藤野枝
ってきたいと思うのです。」 「谷中村って何処なんです。」 「ご存じありませんか、栃木ですがね。例の鉱毒問題のあの谷中ですよ。」 「へえ、私ちっとも知りませんわ、....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
月の中頃になって、ちっとでも東京に近寄って居ようと言う気が動いたのであろう。つい栃木県まで引き還して来た。そうして今は、奥那須の大丸塚に居る。傾斜の激しい長い沢....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ありますか」 「出身の地とは絶縁の状態で、取引の織元も隣りの秩父郡か、隣県の群馬栃木の人ばかりです」 「こちらから向うへ商用に往復致しておるでしょう」 「あの方....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
った一同の武士は、即座に同意をしてしまった。 「しかし」とこの時一人の武士が――栃木三四郎という若武士であったが――ちょっと不安そうに首を傾げたが、 「目下伏見....
石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
。どんな餌かと、その釣り人に見せて貰ったところ、それは石亀であった。 石亀は、栃木県と茨城県にまたがる那珂川の釣り人も、若鮎釣りの餌に使っているという話だ。ど....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
覚えるのは、当たり前であろう。 そういう性質の流水であるから、東海道の諸川や、栃木、茨城方面の川が、六月一日の解禁日から、もう盛んに友釣りに掛かるというのに、....
水と骨」より 著者:佐藤垢石
を出て再び峡谷に入るのであるが、流れは温かのままである。 那珂川もそうである。栃木県の塩谷、那須、芳賀の三郡に拓けた耕地から、広く浅く陽を受けた温かい水が絶え....
式部小路」より 著者:泉鏡花
そういった工合で、東京中は喰い詰める――し、勿論何でさ、この近在、大宮、宇都宮、栃木、埼玉、草加から熊ヶ谷、成田、銚子。東じゃ、品川から川崎続き、横浜、程ヶ谷ま....
迷信解」より 著者:井上円了
り、オサキとも名づけられておる。また白狐という所もある。この狐は群馬県、埼玉県、栃木県地方に最も多く、長野県、静岡県等にも一般に信ぜられておる。これに類したるも....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
行き、デモに加わったが、警官隊と衝突、治安警察法違反と公務執行妨害罪で検束され、栃木の女囚監獄の未決に入れられた。この私の事件で裁判の弁護をやってくれたのが、若....