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「栄ゆ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

栄ゆの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ときには暗黒が臨みます。そのとき、これに打ち勝つことのできる民が、その民が永久に栄ゆるのであります。あたかも疾病《やまい》の襲うところとなりて人の健康がわかると....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
れることは疑いない。特に日本人が「よもの海みなはらから」「西ひがしむつみかわして栄ゆかん」との大御心のままに諸民族に対するならば、東亜連邦などを経由することなく....
運命」より 著者:幸田露伴
年には二百|余丁となりしこと、松江府の儒学の申文に見え、復姓を許されて、方氏また栄ゆるに至れり。廖氏等拾骸の功また空しからず、万暦に至って墓碑|祠堂成り、祭田及....
犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
が犬ぎらいなので少し私共は気がねだ。又、子のない夫婦らしい偏愛を示すかと、自ら面栄ゆい感もある。 今夜、どうか、ひどく泣かないでくれるとよいと皆が希って居る。....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
通過せねばならぬのである。 ○ 御民われ生ける験あり天地の栄ゆる時に遇へらく念へば 〔巻六・九九六〕 海犬養岡麿 天平六年、海犬養岡麿が....
胚胎」より 著者:宮本百合子
る。 法王 わしを安らかに御神のそばに行かせて呉れる事なのじゃ。 末長う、栄ゆる様にと、まだ若うておいでるお方を祝福致す。 身にふさわしい贈物《おくりも....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
の上に置いたまま赤くなり、又青くなった。 「ああ。目出た目出たの櫛田の銀杏、枝も栄ゆれあ葉も茂る……と……。ああ。これで何もかも取戻いた。ああ清々した」 中腰....
日記」より 著者:宮本百合子
閉じられる月たらしめて、何の遺憾も感じないほどこの月は尊いものである。 太陽の栄ゆる八月。私の生命の燃え立った八月。 〔八月中の重要なる出来事〕 二日 千葉....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
国にさまようて、千万人に一人のお身を見いだしたというは、わが教えのいよいよ天地に栄ゆる兆じゃ。本国の人々もこれも伝え聞いたら、おそらく涙をながして喜ぶことであろ....
妖怪学」より 著者:井上円了
『商家秘録』中に、 四月三日、五月五日の天気よしあしをもって年の豊凶を知れ 柳の栄ゆる年は米よく熟す また、一首の歌に、 蛍火の少なき年は秋の田の刈穂も実のり....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
上すという。人馬の費も少きことにはあらざるべきに盛なることなり。この山|是の如く栄ゆるは、ここの御神の御使いの御狗というを四方の人々の参り来て乞い求むるによれり....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
結合であり、新しい支配者たちの勝利であり、――成功と権力と富も併せて――後代まで栄ゆる名であり、貴き血につながる、偉大なる家門であった。....
西航日録」より 著者:井上円了
するに、工業と風景とは両立し難きものと知るべし。 木の黒く河の濁るは工業の土地に栄ゆる印なりけり 一日晴天を卜し、渓流にさかのぼること八マイル、ボールトン・ア....