栄爵[語句情報] » 栄爵

「栄爵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

栄爵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
語られざる哲学」より 著者:三木清
己の眼にある梁《うつばり》を見ないのか、私はこう自分自身に向って叫びたい。財宝や栄爵を虚栄として退けた私は、自分の書物が広い世界において読まれ、永い時代に亘って....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
吾輩はこれでも一個独立の生計を営む日本国民だぞ。聊かの功績を云い立てにして栄位、栄爵を頂戴して、無駄飯を喰うのを光栄としているような国家的厄介者とは段式が違うん....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
江戸が東京と改名され、大名はいずれも華族となり、一世の豪傑|勝安房守も、伯爵の栄爵を授けられた。 ところで義哉はどうしたろう? 義哉は清元の太夫となった。....
だいこん」より 著者:久生十蘭
で戦犯追究国民大会をやるんだっていってるわ」 〈天恩ノ然ラシムルトコロニヨッテ〉栄爵を賜った華族の端っくれの子爵の娘がナチス遊びで近所にさんざ迷惑をかけたすえ、....
三国志」より 著者:吉川英治
耳であった。 そのほか、彼につながる一門の長幼縁者は端にいたるまで、みな金紫の栄爵にあずかって、わが世の春に酔っていた。 ※塢―― そこは、長安より百余里....
三国志」より 著者:吉川英治
恩賞が帝から降った。彼は有頂天になって、例のごとく巫女を集め、 「今日、大司馬の栄爵を賜わった。近いうちに、何か、吉事があると、おまえ達が預言したとおりだった。....
三国志」より 著者:吉川英治
し、唾棄し、またその愚を笑った上官の地位になっていた。しかも、今の彼たるや人臣の栄爵を極め、その最高にある身だけに、その巧言令色にたいする歓びも受けいれかたも、....
三国志」より 著者:吉川英治
ば、孔明はこんど皇帝の補佐たる丞相の任についたそうだが、彼を始め、蜀朝の文武は、栄爵に甘んじて、もう戦争の苦しみなどは、ひそかに厭っておるんじゃないか。……実に....
三国志」より 著者:吉川英治
しげの理論を立てて歪曲の文を作り、賊子が唱えて大権を偸むの具に供す。それを売って栄爵を購い、それに依って華殿美食の生を、今日七十六歳の高齢まで保ち来たれる一怪物....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ない。後に陰陽家が賀茂・安倍の両家に帰して、その安倍氏は土御門家として永く堂上の栄爵に列し、賀茂氏なる勘解由小路家は退転しても、その流れを汲む幸徳井家は奈良にい....