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栄華の夢
「栄華の夢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栄華の夢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カズイスチカ」より 著者:森鴎外
でも、捕捉することの出来ないうちに消えてしまう。女の形をしている時もある。種々の
栄華の夢になっている時もある。それかと思うと、その頃|碧巌《へきがん》を見たり無....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
にそのような夕べがあろうとは想像されない。科学上の仕事は砂上の家のような征服者の
栄華の夢とは比較ができない。 しかしまた考えてみると一般相対性理論の実験的証左....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
ほうがより現実的であるからであろう。生きているうちに一度でも金をもうけて三日でも
栄華の夢を見さえすれば津波にさらわれても遺憾はないという、そういう人生観をいだい....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
小屋住い……ここで一つ、壺によって、その柳生の埋宝をさがし出し、この風来坊が一躍
栄華の夢をみる――それも一生、これも一生ではないかと、剣魔左膳に、この時初めて、....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
れる音に神経を悩まして、いやだというように弱くなってしまったとは、美貌の誇りと、
栄華の夢のさめぎわの、どんなにさびしいものかという底に、それよりほかの根はなんに....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ありました。更に溯れば藤原一門の文化が栄えた所で、有名な平泉の「金色堂」は、その
栄華の夢の跡を語ります。もっと古を訪ねれば多くの蝦夷がいた土地でありましょうが、....