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栄進
「栄進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栄進の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
云うのだから、君は誰にも気の毒がる必要はないはずです。古賀君は延岡でただ今よりも
栄進される。新任者は最初からの約束《やくそく》で安くくる。それで君が上がられれば....
「階段」より 著者:海野十三
しいほどの報道をされたことであろうし、それに引続いて、国立科学研究所の部長級にも
栄進し、郊外に赤い屋根の洋館も建てられ、大学総長の愛嬢を是非に娶ってもらいたいと....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
一行が検死を終わった処であった。私達が其処へ入って行くと、今度○○署の司法主任に
栄進した私の従兄弟が快く私達を迎えながら、この事件は自殺でなく絞殺による他殺事件....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
置いた鑿がその子の頭に落ちて来て、脳をつらぬいて死んだ。 陳は後に予章の太守に
栄進して、久しぶりで黄家をたずねた時、まずかの子供のことを訊くと、かれは鑿に打た....
「髪」より 著者:織田作之助
官吏が栄転するたびに、大正何年組または昭和何年組の秀才で、その組のトップを切って
栄進したという紹介記事を読んで、かつての同級生の愚鈍な顔を思い出さぬ例しは一度も....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の先生がオランダ人の世継ぎ娘に結婚を拒まれるということは、彼にとっては、世の中で
栄進出世にいたるたしかな一歩だということになります」 用心深い老紳士はこの説明....
「三国志」より 著者:吉川英治
幕賓はもちろん、降参の諸将にまでその封爵と行賞はあまねくゆきわたった。 封爵、
栄進の恩に浴した将軍たちの名はいちいち挙げきれないが、玄徳は、この栄を留守の関羽....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
へ近づいていった。宝永元年、徒士頭にすすみ、同五年、目付役に累進した。 かれの
栄進は、著しかった。いつも職務に、誠意と熱がうちこまれた。これは生れ変らない前の....