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「栄養分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

栄養分の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
混和物をしてまずくして食べないでも、蕎麦そのものの料理の仕方によって他にいくらも栄養分を摂ることができようと存じます。これは学者先生方に対し失礼なる言葉と存じま....
一足お先に」より 著者:夢野久作
つまり手でも足でも、大きな処を身体から切り離されると、今までそこに消費されていた栄養分が有り余って、ほかの処に押しかける事になるので、スッカリ身体の調子が変る人....
旅愁」より 著者:横光利一
った姿で鰈と饂飩の二つの形に思考力を集中した。 「しかしですね。ここに鰈と饂飩の栄養分の統計表がはっきりと出ている場合に、その表を作った頭以上の精確さはないわけ....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
もいい。カルピスなんかよりも、枇杷葉湯は、確に、薬効的であり、甘酒はずっと優れた栄養分を含んでいる。私は、飾窓の装飾を弁えていると同時に、甘酒と、枇杷葉湯の価値....
鉛をかじる虫」より 著者:寺田寅彦
もので、いったいそれがこの虫のために何の足しになるかということである。米の中から栄養分を摂取して残余の不用なものを「米とは異なる糞」にして排泄するのならば意味は....
憑きもの」より 著者:豊島与志雄
はそういうものが、アルコールと同様に私の精神を酔わせ、アルコール以上に私の精神の栄養分となりそうに思われたのだ。宗教は阿片かも知れないが、そういう規格づけられた....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
これに反し例え小さな松の木でも、それは立派に独立した樹木である。自分の力で地から栄養分を吸収し、天から恵みを享けて年一年とわずかずつにせよ大きくなって行く、そう....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
は怪しからんと、患者がハンストを起したのである。 ところが病院側でコンニャクの栄養分析というものを見せた。コンニャクは殆ど百%カルシュームで、結核患者の栄養食....
魔都」より 著者:久生十蘭
者が見放した栄養不良の餓鬼を助けてくれた例しがあるという。絹糸より細い血の管から栄養分を送り込んで、身体に元気をつけるんだという。こういう神業のようなことをする....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
全力を尽して窒素固定を行うにちがいありません。そうしてその窒素固定によって人体の栄養分が補われるとしたならば、もはや、恐らく食物として蛋白質を口から摂取する必要....