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栗山
「栗山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栗山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
よく眠れた。 叔父がまた旅へ出ることになった。線路の枕木を切り出す山林を見に、
栗山の方へ、仲間と一緒に出向いて行った。大分|費い込みの出来た叔父は一層|儲け口....
「黴」より 著者:徳田秋声
た。 七十九 「お湯にお入んなすって。」といって毎日毎日刻限になると、
栗山から来ているという、行儀のよい小娘が、部屋の入口へ来てにっこりしながら声かけ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
た。通称は初玄庵といったが、家督の年の十一月十五日に四世道陸と改めた。儒学は柴野
栗山、医術は依田松純の門人で、著述には『容安室文稿』、『定所詩集』、『定所雑録』....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
見えなかった。(宇佐元緒氏談) 詳しい事情は判明しないが、間辺氏の斯様な態度は
栗山大膳以来の片意地な黒田武士の本色であったと同時に、只圓翁門下の頑固な気風を端....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
於て辿ったことも肯けるのである。 鴎外の歴史的題材を扱った作品の、略《ほぼ》「
栗山大膳」ぐらいまでを歴史小説と云い、「澀江抽斎」「伊沢蘭軒」などを事実小説とす....
「Sketches for details Shima」より 著者:宮本百合子
襷がけならいいんだろ。この頃は白襷がはやるから。こんど出来た字かもしれない」 ○
栗山の婆さん 「自殺すると云っちょるげな、息子に話しもめるさかい と云っちょる」....
「淪落」より 著者:林芙美子
して貰うことになつている。わたしは昼間そこへ通つた。そこで、楽士をしていると云う
栗山に逢つた。
栗山はまだ若くて、復員して来たばかりで、気持ちのきれいな男だつた。....
「窃む女」より 著者:黒島伝治
、それを薪に売ると、相当、金がはいるのであった。 二 正月前に、団
栗山を伐った。樹を切るのは樵夫を頼んだ。山から海岸まで出すのは、お里が軽子で背負....
「暗号数字」より 著者:海野十三
らである。 身分証明を見せると、詰所の警官は本署に電話をかけてくれた。間もなく
栗山という刑事と、ほかに医師が一人、帆村を迎えにきた。 「これは麻痺剤のせいです....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
が良《よ》う咲いているが、下に水があると好《え》えのじゃが――」 椽《えん》に
栗山桶《くりやまおけ》がおいてあって、御簾《みす》のかかっている家《うち》の話に....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
らぎ》は名ばかりで霜柱は心まで氷らせるように土をもちあげ、軒端《のきば》に釣った
栗山桶《くりやまおけ》からは冷たそうな氷柱《つらら》がさがっている。崖《がけ》の....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
第一運送船に乗っているフロスト陸軍少将が指揮をとった。 残った『荒鷲』六機が、
栗山川の南にあるわが防禦《ぼうぎょ》陣地を攻撃した。 フーラー毒ガスの雨を降ら....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
た、この外曾祖父が或る日の茶話に、馬琴は初め儒者を志したが、当時儒学の宗たる柴野
栗山に到底及ばざるを知って儒者を断念して戯作の群に投じたのであると語ったのを小耳....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
にどうしてこんな彫刻が出来るのかと思うほどの傑作にも出会います。 奥日光の北に
栗山と呼ぶ広い部落があります。全くの山村で物語りの多い所ですが、山の生活が色々の....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
子の御箸の木は、大阪にももとは一本ありました。玉造の稲荷神社の地を栗岡山、または
栗山といってのは、その伝説があった為で、ここでは栗の木をけずったお箸であったとい....