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「栗本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

栗本の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
はそれを、ねらいもきめず、いいかげんに射撃した。 左翼の疎らな森のはずれには、栗本の属している一隊が進んでいた。兵士達は、「止れ!」の号令がきこえてくると、銃....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
年には毎月説文会を催して、小島成斎、森|枳園、平井東堂、海保|竹逕、喜多村栲窓、栗本|鋤雲等を集えた。竹逕は名を元起、通称を弁之助といった。本稲村氏で漁村の門人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
年功で、鼻ッぱしが強く、江戸ッ児をその鼻の先にかけているのですが、もし、勝海舟や栗本鋤雲《くりもとじょうん》あたりを江戸ッ児の粋《すい》なるものとすれば、この水....
氷河」より 著者:黒島伝治
曳かれた橇が、遠くから河の上を軽く辷って来る。 兵営から病院へ、凍った丘の道を栗本は辷らないように用心しい/\登ってきた。負傷した同年兵たちの傷口は、彼が見る....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
間には往々これを伝うるものありと見え、現に客冬刊行の或る雑誌にも掲載したるよし(栗本鋤雲翁は自から旧幕の遺臣を以て居り、終始その節を変ぜざりし人にして、福沢先生....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
く》は、この蘭山の考えている馬鈴薯をジャガタライモの漢名とするの説を疑い、これを栗本丹洲《くりもとたんしゅう》に質問したが丹洲もまたその説を疑ったということが白....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
上野介が全盛の当時、常に政府に近づきたるは仏国公使レオン・ロセツにして、小栗及び栗本鋤雲等とも親しく交際し政府のために種々の策を建てたる中にも、ロセツが彼の横須....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
を組織して回覧雑誌を遣っていた時も繞石君はその仲間であった。――序でに無声会員は栗本勇之助、金光|利平太、虎石|恵実、大谷繞石、武井|悌四郎、林|並木、岡本勇、....
四十年前」より 著者:内田魯庵
という小説染みたものを著わした。余り評判にもならなかったが、那翁三世が幕府の遣使栗本に兵力を貸そうと提議した顛末を夢物語風に書いたもので、文章は乾枯びていたが月....
西瓜」より 著者:永井荷風
を冀《こいねが》ったのは、明治時代の裏面を流れていた或思潮の為すところであろう。栗本鋤雲《くりもとじょうん》が、 門巷蕭条夜色悲 〔門巷《もんこう》は蕭条《し....