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栗石
「栗石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栗石の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
むす子は、太く徹った声でいった。 「おかあさん、とうとう巴里へ来ましたね」 割
栗石の路面の上を、アイスクリーム売りの車ががらがらと通って行った。 この言葉に....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た。神居古潭である。急に思立って、手荷物|諸共遽てゝ汽車を下りた。
改築中で割
栗石狼藉とした停車場を出て、茶店で人を雇うて、鶴子と手荷物を負わせ、急勾配の崖を....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
娘も、ベッシェール夫人も全べて、そんな事はどうでもよくなって来た。たゞ早く町の割
栗石の鋪道に固いイギリス製の靴の踵を踏み立てゝ西へ東へ歩き廻りたい願いだけがつき....
「巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
に切りさいなまれると、其処に抉出される人々の心のうずきはうら寂びた巴里の裏街の割
栗石の上へ引き廻され、恥かしめられ、おもちゃにされる。だが「幸福」だといって朱い....