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栗虫
「栗虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栗虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人の兄弟」より 著者:島崎藤村
針と竿が出来ました。今度は糸の番です。」とお爺さんは言って、栗《くり》の木に住む
栗虫から糸を取りました。丁度お蚕《かいこ》さまのように、その
栗虫からも白い糸が取....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯過日より清水市の安達嘉一君、鴨の綿貫英助先生、福島県の河野広輝君、長野県の小
栗虫太郎君来宅。昨夜は清宮博君も来宅、麻雀をす。近頃旧友の来宅ひんぴんたるは、戦....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
る大縞の褞袍引きかけて、「失敬」と座ぶとんの上にあぐらをかき、両手に頬をなでぬ。
栗虫のように肥えし五分刈り頭の、日にやけし顔はさながら熟せる桃のごとく、眉濃く目....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《きしょう》を附けた大黒帽子を仰向けざまに被《かぶ》った、年の頃十四歳ばかりの、
栗虫のように肥《ふと》った少年で、同遊《つれ》と見える同じ服装《でたち》の少年を....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
人外魔境 地軸二万哩 小
栗虫太郎 魔境からの使者 ――折竹氏、中央亜細亜へゆく。世界の屋根、パミ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
でございます。御殿女中というものは苦労のない割合に、身体を動かしますから、大概は
栗虫のように太りかえって、其の上着物に八口がありませんから、帯が尻の先へ止ってヒ....
「探偵小説を截る」より 著者:坂口安吾
さに立腹するどころか、これぞ探偵小説の本道などゝズイキしてお手本にしているのが小
栗虫太郎はじめ日本の探偵小説家であるから、みんな三分の二はムダなことを得々と書い....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
本の探偵小説は衒学すぎるところがある。ヴァン・ダインの悪影響かと思うが、死んだ小
栗虫太郎氏などゝなると、探偵小説本来の素材が貧困で、それを衒学でごまかす、こうい....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
ないものだ。 しかし、日本には、探偵小説はあったが、推理小説は殆どなかった。小
栗虫太郎などはヴァン・ダインの一番悪い部分の模倣に専一であって、浜尾四郎や甲賀三....
「休刊的終刊」より 著者:蘭郁二郎
誌に活を入れる大変化が起った、というのは誌名を「シュピオ」と改題し、海野十三、小
栗虫太郎、木々高太郎の三氏が、その改題第一号たる昨年の一月号に「宣言」として発表....
「「黒死館殺人事件」序」より 著者:甲賀三郎
探偵小説界の怪物江戸川乱歩が出現して満十年、同じく怪物小
栗虫太郎が出現した。この満十年という年月はどうも偶然でないような気がする。小栗君....
「探偵小説と音楽」より 著者:野村胡堂
氏の訳文にも、ささやかな手ぬかりがあり、あの驚く可《べ》き物識《ものし》り、故小
栗虫太郎氏の小説の中にさえも、音楽上のことに関しては多少の誤は免れなかったようで....