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栗饅頭
「栗饅頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栗饅頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
《ハンケチ》に包んだものを出して私に見せた。私は「なんだ」と訊《き》いた。彼は「
栗饅頭《くりまんじゅう》だ」と答えた。
栗饅頭は先刻《さっき》彼が私の宅《うち》に....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
れは断った。その代りいっしょに散歩に出た。帰りに岡野《おかの》へ寄って、与次郎は
栗饅頭《くりまんじゅう》をたくさん買った。これを先生にみやげに持ってゆくんだと言....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
食べるようなパイや、その他種々な生菓子が並べてあると、一方の棚《たな》の中には、
栗饅頭《くりまんじゅう》や、金つばや、鹿《か》の子《こ》などという東京風の蒸し菓....
「臨終まで」より 著者:梶井久
うれん草の様なもの。午後四時の間食には果物、時には駿河屋の夜の梅だとか、風月堂の
栗饅頭だとかの注文をします。夕食は朝が遅いから自然とおくれて午後十一時頃になる。....
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
今までの家をどうするのかとも聞かなかった旦那様は、ちょうど出ていた東京下りの
栗饅頭を三つ、仲よく食えと云って、彼にやった。 こんなことは、山沢さんと彼との....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
ずらに驚いておれば、もはや今日の大阪の闇市場を語る資格がない。 一個百二十円の
栗饅頭を売っている大阪の闇市場だ。十二円にしてはやすすぎると思って、買おうとした....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
食事だが、これもいつか当座だけの用意を求めてきたらしく、呉須の急須に茶を入れて、
栗饅頭まで添えたのが、読み本の側においてある。 緋友禅の炬燵蒲団に、草双紙と三....