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校則
「校則〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
校則の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
。こんな夢を保は見ていた。 保は此の如くに思惟して、校長、教師に敬意を表せず、
校則、課業を遵奉することをも怠り、早晩退学処分の我|頭上に落ち来らんことを期して....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
「はい、そうです」 「なぜそんなことをしたか」 「たい焼き屋がきたためにみなが
校則をおかすようになりますから、みなの誘惑を防ぐためにぼくがやりました」 「本当....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
姿が見えると、相手がどこを見ていようと、それに対してきちんと敬礼をした。むろん、
校則は、どんな些細なことでもよく守った。その点では、人一倍細心な恭一ですら、彼の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、彼はそこを動かなかった、無届で早引をしたり、あいだの時間を休んだりすることは、
校則でとりわけ厳重に禁じられているのを、百も承知の彼だったが、そんなことは、彼に....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
、種々の深刻な問題を含んでいたのだという事が今にして解る。 それは暴力の問題、
校則という律法の問題、刑罰の問題、教育者の責任の問題、公法に対する自治的制裁の問....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
荊公《おうけいこう》の文を諳《そらん》じていたが、性質|驕悍《きょうかん》にして
校則を守らず、漢文の外他の学課は悉く棄てて顧《かえりみ》ないので、試業の度ごとに....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
んだ処で今になっては高等学校へ這入《はい》ろうという気は全くない。もし入学すれば
校則として当初《はじめ》の一年間は是非とも狂暴無残な寄宿舎生活をしなければならな....
「澪標」より 著者:外村繁
関寺町は大津市の西南端にあり、学校までは四キロ近くある。しかし乗物を用いることは
校則が許さない。毎日、私は往復の道を歩いた。 私の胯間に、薄く発毛しているのに....