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「校合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

校合の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
、自ら筆を採りて平易なる言文一致体に著述し、以て門弟子修業の資と為さんとす。今や校合成り、梓に上せんとするに当り、予に其序を需む。予常に以為く、話術は事件と人物....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》を傾《かたぶ》けて書物《かきもの》をするもの、蚤取眼《のみとりまなこ》になって校合《きょうごう》をするもの、筆を啣《くわ》えて忙《いそがわ》し気に帳簿を繰るも....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
|弓町に住んでいた。 抽斎は時々譫語した。これを聞くに、夢寐の間に『医心方』を校合しているものの如くであった。 抽斎の病況は二十八日に小康を得た。遺言の中に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
その容貌はつやつやしい。机に向って写すは経文かと見ると、そうではなく、平家物語の校合《きょうごう》をしているのであります。 「文治元年|九月《ながつき》の末に....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
であった。当時多少文筆の嗜《たしな》みある公卿の多くは、勅命によって書写もしくは校合をやったのであるが、中にも能筆でかつ文字の造詣の深かった実隆は、他の公卿より....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
三九三と第三九四との両写本の異文も掲げてあって、アンリ・エスティエンヌのみごとな校合の結果でき上がったものであり、それからまた、ナポリの図書館にある十二世紀物の....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
日露戦争当時、明治天皇が奉天の黄寺にあった年代不明の満訳大蔵と蒙古大蔵を買上げ、校合の資料として東京帝大へ下附されたようなことまであったが、仏教は印度教(波羅門....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
類例のないことである。今まで出版しましたのは校正はするが古来の版本、写本と較べて校合して出版するということをしないのが多いのであります。なぜかと申しますと明の時....