校歌[語句情報] » 校歌

「校歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

校歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
学校、中学校、高等学校を通じて、ついに愛校心というものが理解できずに終りました。校歌などというものも、いちども覚えようとした事がありません。 自分は、やがて画....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
往復し一体どんな歌をうたっていたと思います。おけさ節に、インタアナショナル、北大校歌に、オリムピック応援歌《おうえんか》、さては浪花節《なにわぶし》に近代詩とい....
野狐」より 著者:田中英光
思い出されて、身を切られるように辛い。それで殊更、元気をだし、その子供さんたちに校歌を教え、優しい奥様に、よく知りもしない禅の講釈などをしていた。私は彼女と別れ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
するごとく場内にあふれだした。ライオンはおどりでて叫んだ。 「やれッ」 一同は校歌をうたいだした。 いつ先生が汽車に乗ったか、乗ったときにどんな風であったか....
」より 著者:織田作之助
三日目もやはり自信のなさで体が震えていた。唄ってくれと言われて、紅燃ゆる丘の花と校歌をうたったのだが、ふと母親のことを頭に泛べると涙がこぼれた。学資の工面に追わ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
けを旨としており、愛校心という名をかりて、いたずらに戦闘意識をもやしており、あの校歌だの応援歌というものは、坊主のお経によく似ているなア。あゝいうブザマな無芸な....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
やろうと思っていると、○大学の学生が大勢押しかけて来て、ビールを飲んで卓を叩いて校歌を唄い出した。喧騒の声が地下室に充ちて向き合っての話声も聞取れなくなった。「....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ことだけは、間違いないよ。」 彼は、のんきそうにそう言ってから、すぐ、どら声で校歌をうたい出した。すると山彦が方々からきこえ、急に賑やかになったようでもあり、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、生徒たちは、いつの間にかどっどっと歩調をそろえて歩きながら、どら声をはりあげて校歌をうたい出していた。 七 父兄会 生徒たちが、学校で、多少劇的では....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
来るのであった。 比叡尾の山のあけぼのに 紅匂う花がすみ と私たちは声を揃えて校歌を唱う。 神秘の狭霧はなかなか晴れようとはせぬ。 やがて風が出て霧がちぎ....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
は乙女一途に 歌劇の国の宝塚』 私はこの、ソソミドソラソ。ラシドシラレミレの校歌を、電車に乗合せて聞いた時ぐらい嬉しかったことはない。同時に、それはやがて、....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
姉の遺骨を入れた鞄を下げたまま駅前の広場を横切ろうとすると、学生が一団となって、校歌を合唱していた。 道子はふと佇んで、それを見ていた。校歌が済むと、三拍子の....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の木山」「りすりす小栗鼠」「煙草のめのめ」「さすらいの唄」みんなが知ってる限りの校歌民謡童謡流行唄は一つも残さず唄い終ってしまった。 「ああ、もう知らねえ。」 ....
」より 著者:織田作之助
ていた。芸もなく自尊心の満足に調子が乗り、唄ってくれといわれて、紅燃ゆる丘の花と校歌をうたったのだが、ふと母親のことが頭に浮ぶと涙が流れた。そんな彼を見て女は彼....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
かった。 「すみだに匂ふちもとの桜、あやせに浮ぶ秋の月……」 そうしたやさしい校歌の出来たのもその時分だった。 その学校の、古い時分の卒業生に、来馬琢道氏、....