校閲[語句情報] » 校閲

「校閲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

校閲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
著述の体を具えたるものは本篇をもってはじめてとなす。ただ新聞記者の業に在る者潜心校閲の暇なく、新聞紙を切り抜きたるままこれを植字に付したるは醜を掩うあたわざるゆ....
読書法」より 著者:戸坂潤
子ではない。其の他幾万の常識。 校正係りは原稿がそのまま活字になったかどうかを校閲するのではなくて、印刷になったものが文章及び文字として正しいかどうかを検閲す....
光と風と夢」より 著者:中島敦
家の域に入ろうとする時に。 事実、スティヴンスンの原稿は、必ず一度はファニイの校閲を経なければならないのである。三晩|寐《ね》ないで書上げた「ジィキルとハイド....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
稿の中に、緒論として、コンナ愚痴が並べてある。ちょうどその緒論だけが、吾輩の処へ校閲を頼んで来ているから、ちょいと失敬して抜き読みをしてみると、コンナあんばいだ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いをした。 当然起こるべきことが起こった。マンハイムはなおクリストフの論説を校閲しつづけていた。そしてもはや平気で、非難の数行を全部|抹殺《まっさつ》して賛....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
の後進たる長沢亀之助をしてそのことに当たらしめ、長沢の訳したものを、川北が浄書し校閲の銘打って、わが手でこれを発行し洋算普及の上に少なからざる効果をもたらした。....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
に住む人なれど逢うた事も話をしたこともなければ学生やら紳士やら知らず。ただ今論文校閲中にて熟読のひまも無之ただ御高覧のために御廻し致候。『ホトトギス』へのせると....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
煩悶の裡に「鐘声夜半録」は成った。稿の成ると共に直ちにこれを東京に郵送して先生の校閲を願ったが、先生は一読して直ちに僕が当時の心状を看破せられた。返事は折返し届....
すみだ川」より 著者:永井荷風
じめに稿を起《おこ》し十月の末に書き終るが否や亡友|井上唖唖《いのうえああ》君に校閲を乞い添刪《てんさん》をなした後《のち》草稿を雑誌『新小説』編輯者《へんしゅ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
上、やがて単行本となるまでの経路に、私の手許でやる校訂だけでも三回にのぼり、社の校閲部の手にかかることも幾度かわからない。おそらく前後七、八回から十回ぐらいの校....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
かは、『師範学校、小学校教授法』(明治六年八月刊)という、師範学校長諸葛信澄らの校閲にかかる書物によっても明かである。その中には、算術の授業に黒板を使用している....