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「校風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

校風の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
てきたようであるが、まだまだ善人が圧倒されるようなことはない。本校に来て善良なる校風に感化されたのが多いけれど、なかには本校に来て堕落したものもある。たとえば本....
新入生」より 著者:宮本百合子
直さ一つによるものではないと思う。もし自由学園なら、あすこは生徒の親の資産調べと校風にしつけやすい特色の少い性格の子供をとることとで一部には有名であるから、作家....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ろしさをしみじみと知るのである。 浦和中学は古来の関東気質の粋として豪邁不屈な校風をもって名あるが、この年の二年にはどういうわけか奇妙な悪風がきざしかけた。そ....
青春」より 著者:宮本百合子
か何かあるというとき、そういう一人の同級生が、私が前髪をわけて髪を結っているから校風に合わない、その髪を直して運動会へ来るように、といった。 そのときは、もう....
ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
。かりに前者を「創作」と呼び後者を「評論」と呼ぶことにしよう。――こういう高等学校風景の前には、竹内教授の公式主義は完全に敗北である。それで竹内博士は、高等学校....
電車停留場」より 著者:豊島与志雄
感ではなお物足りなくて、退職将校で体操の教師をしている同僚の家を訪れ、二人で大に校風の頽廃を論じ合った。然し結局の所、漢文の老教師の免職云々は、単なる噂に過ぎな....
貞操問答」より 著者:菊池寛
谷からはさほど遠くない原宿であった。 その昔、下町の華族女学校といわれたほど、校風も生徒も華手である美和子の女学校は、お友達もみな相当の、お金持の家の娘ばかり....
次郎物語」より 著者:下村湖人
の先生は、自分の注意が終ったあと、気の毒そうな顔をして言った。 「五年生たちが、校風をよくするために、君らに雨天体操場に集まってもらって、何か話したいと言ってい....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、やはり同様だね。校長が辛抱強く誠を積んで来られたればこそ、君らのように、進んで校風刷新のために戦おうという生徒も何人かあらわれて来たんだ。君らほどの熱意はなく....
次郎物語」より 著者:下村湖人
あれでもう少し思慮が深いと、こんなことにもならなかったろうし、私としては、むしろ校風|刷新のために、片腕になって仂いてもらいたいとさえ思っていたぐらいなんですが....
」より 著者:織田作之助
頭髪の型に関する自由を許してくれそうな学校を選んだ。倖い私のはいった学校は自由を校風としていた。授業のはじめと終りに鳴る鐘は自由の鐘とよばれていて、その学校のシ....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
朗読さるる位の外あまり顔も出さず、小言も言われなかったが、それでも一高に比べると校風がどことなくこせついているというような不平が一般の口から洩れていた。ところが....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
い正義を偏狭と腕力との間に生むに至っては吾人はこれを呪う。 吾人はこの例を一高校風に適用し得べしと思う。吾人の四綱領は武士道の真髄でありソシアリティの変態であ....