根を絶つ[語句情報] » 根を絶つ

「根を絶つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根を絶つの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「鬼涙村」より 著者:牧野信一
かむっていれば、担がれるという騒ぎもなくなるだろう――やがては、あの永年の弊風が根を絶つことにでもなれば一挙両得ともなるではないか。」 一方ではこういう噂《う....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
の不徹底であり表面的であるという事に帰着して行くような気がする。このような障害の根を絶つためには、一般の世間が平素から科学知識の水準をずっと高めてにせ物と本物と....
「転機」より 著者:伊藤野枝
と一緒に流れ込んでくるので、鉱毒問題の余炎がとかく上りやすいので、政府ではその禍根を絶つことに腐心した。 水害の原因が水源地の濫伐にあることは勿論であるが、栃....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
にも立たない。そうして、その正体をたしかに説明して聞かせなければ、女どもの不安の根を絶つことは出来ない。こう思って、父はそっと雨戸を一枚あけて、草履をはいて庭に....
「穴」より 著者:岡本綺堂
にも立たない。そうして、その正体をたしかに説明して聞かせなければ、女どもの不安の根を絶つことは出来ない。こう思って、父はそっと雨戸を一枚あけて、草履をはいて庭に....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
うなことになれば、それこそ国の大事、乱の基。……前例のないことではないのだから、根を絶つならば、今のうち。……家慶公はひと思いに斬ってしまおうとなさったが、本寿....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
平和のために在るものである。 この村に、平和の武力を持たせなければ、この惨害は根を絶つまい。武蔵は、今夜の土匪を討つことが目標ではなく、それがすぐ意図されてい....