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「根問い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根問いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
領主の家の噂を軽々しく口外することはさすがに慎しんでいるらしく見えたので、澹山も根問いしないでその儘に口を噤んだ。用人の死、若殿の死、この二つの問題はそれぎりで....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
馬鹿な奴だとは思ったが、僕はもう未練がないと言いたいくらいだから、物好き半分に根問いをして見た。二階にはおやじもいるし、他にまだ二人ばかりいる。跡からあがった....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
れは、何年前位から始めなさった」 場所柄にしては、あんまり素朴に一身上の事実を根問い葉問いされるものと、かの女はちょっと息を詰めて口を結んだが、ふだん質問する....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
と尋ねられたので、殿様は長二郎を助ける手段もあろうかとの熱心から、うか/\島路に根問いをした事に心付かれましたが、お役向の事を此の席で話すわけにも参りませんから....
狂乱」より 著者:近松秋江
な様子をしたのが疑ってみればみるほど変である。まあ、しかし、そんなことをあくどく根問いせぬ方が美しくっていい、委細は明後日宿へ訪ねて来た時に、よくわかるように、....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
」 と屹と言う 「此方、親があらば叱らさりょう。よう、それからと聞きたがるの、根問いをするのは、愛嬌が無うてようないぞ。女子は分けて、うら問い葉問をせぬものじ....
世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
休んで内にいる晩は、時間の過しように困る。女の話すことだけ聞くのに甘んじないで、根問いをすると、女はそんな目に逢ったことがないので厭がる。そして何の権利があって....