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「根室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根室の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
通り提案したのである。反対されたのは構わなかったが、その時教授の息子である級長の根室が、京都人らしい陰険な眼を眼鏡の奥にぎょろりと光らせながら、ねちねちとした口....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
参謀たちは、めいめい肯き合った。 「次に、アラスカ飛行聯隊は、午後十時、北海道、根室湾を、占領した。聯隊は、更に、津軽海峡を征服し、青森県|大湊要港を占拠せんも....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
日たっても、北海丸は発見されなかった。 それから、もう一年の月日が流れている。根室の港には、やがてまた押し迫って来る結氷期を前にして、漁期末の慌しさが訪れてい....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
同七年七月には仙台、同十年三月には釧路、同十二年には駿河、同十四年三月には釧路、根室、渡島、弘化四年三月には信濃、越後、嘉永六年二月には相模、駿河、伊豆、三河、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
があって出かけると、ローザはすぐに飛び上り、仕事を投げすて、心を踊らせながら、屋根室の入口まで上っていった。息を凝らして、扉《とびら》に耳をあてがった。そのまま....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
つまらした。寝床のそばに水差を置いといて、ごくりごくりと飲んだ。隣室の物音や、屋根室の扉《とびら》の音にも、ぴくりと震え上がった。周囲にぎっしり住んでる人々にた....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
れわれの個性は地の下に圧えつけられて芽を出す機会がない」と。 *217根室での寝言。 「せっかく、一度入った者を、もう一度落とすなんて怪《け》しからん....
不在地主」より 著者:小林多喜二
いた。「入地百姓――移民百姓」は、だから呉れるにも貰い手のない泥炭地の多い釧路、根室の方面だけに限られている。 「開墾補助費」が三百円位出るには出た。然し家族連....
望郷」より 著者:服部之総
の十七日には、歯舞諸島は日本領土であるという米国務省の対ソ抗議覚書が発表された。根室《ねむろ》沖が「危険地帯」の発火点になるための外交辞令はととのった形である。....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
たわけではなくて、汽車が降雪地帯へ入ったのにすぎなかった。 私は去年の七月にも根室まで行くので同じ沿線を眺めて通った。そのときの記憶はまだ真新しく、目をつむれ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
路高島ですがね。 忍路高島およびもないが、せめて歌棄磯谷まで 帯は十勝にそのまま根室、落つる涙の幌泉 これがこちらでの最も古い追分でしょう。この頃では前唄とか....