根引き[語句情報] »
根引き
「根引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
根引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
菱楼とかにおるのじゃな」 「いいえ、それがもう手いけの花になりいした」 「なに、
根引きされた※ それはいつごろのことじゃ」 「つい十日ほどまえのことざます」 「....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
が難波治郎作のいたいけであったことなぞは、村の人たちの話の種になって、そろそろ大
根引きの近づくころになっても、まだそのうわさは絶えなかった。 旧暦十一月の四日....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ことをも忘れさせた。 「ええじゃないか」の騒動はいつやむとも知れなかった。村の大
根引きのころから、氏神遷宮の祭礼狂言が始まるころまで続いても、まだ謡の囃子が絶え....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
派な葬式を営んだため、噂がパッと拡がった。しかし間もなくその浦里も奈良茂のために
根引きされて、吉原から姿を隠したので、廓の名物を失ったといって、嘆息しない者はな....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
に出たが、美貌《びぼう》と才能は、じきに目について、九州の分限者《ぶげんしゃ》に
根引きされその人に死《しに》別れて下谷講武所《したやこうぶしょ》からまた芸妓《げ....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
で、あっさりと別れているが、お雪の廿一の年に来て恋心を打明け、廿三のときに正妻に
根引きした。それが三度目に日本へ来たときのことで、その後、結婚して帰国した次の年....