根掛[語句情報] » 根掛

「根掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
神の鼻元思案で、銀子が今までにしてもらったダイヤの指環に、古渡珊瑚や翡翠の帯留、根掛け、櫛、笄、腕時計といった小物を一切くるめて返すようにと言うので、銀子はせっ....
足迹」より 著者:徳田秋声
のことなどを、病人は寝ていて気にしはじめた。白牡丹で買ったばかりの古渡りの珊瑚の根掛けや、堆朱の中挿しを、いつかけるような体になられることやらと、そんなことまで....
青年」より 著者:森鴎外
らしい婆あさんと、若い女とが這入って来た。物馴れない純一にも、銀杏返しに珊瑚珠の根掛をした女が芸者だろうということだけは分かった。二人の女は小さい革包を間に置い....
風流仏」より 著者:幸田露伴
語りに聞しに此ありさまの口惜と腸を断つ苦しさ。天女も五衰ぞかし、玳瑁の櫛、真珠の根掛いつか無くなりては華鬘の美しかりける俤とどまらず、身だしなみ懶くて、光ると云....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の絹糸の房を下げたのが綺麗です。赤や黒塗の櫛に金蒔絵したのや、珊瑚とも見える玉の根掛もあります。上から下っているのは、金銀紅の丈長や、いろいろの色のすが糸です。....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
》まえからの約束もあり、今朝伊助は、貧しい中からいくらかの鳥目をお藤に持たせて、根掛けの板子縮緬《いたこちりめん》を買いに亀安へ遣《や》ったのだった。 女房と....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
赤色あるいは緑色の絹打紐で括り、その紐との繋ぎ合せには真珠の紐を七つばかり連ねた根掛のような紐を用いて両端の締括りにしてあるです。 それからその真珠の紐の真中....