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「根比べ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根比べの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。 「おい、支倉、どうしても云わないか」 渡辺刑事は息巻いた。 「こうなったら根比べだ。貴様が先に参るか、俺が斃れるか。何日でも訊問を続けるばかりだ」 「支倉....
魔王物語」より 著者:田中貢太郎
天狗じゃ、天狗じゃ」と、彼は声を慄わして云った。 平太郎は運を天に任して妖怪と根比べをするより他に手段がないと思った。で、もう夜伽などしようと云う者があっても....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
せらせてやろう。一ときでも二ときでも、ないしは一日でも待ってやろう。つまり二人の根比べだ。根が尽きて気があせり、構えが崩れた一|刹那を、一気に勝ちを制してやろう....
法然行伝」より 著者:中里介山
ない。大原談義の時聖道浄土の議論があったが、法門に就ては互角の議論であったが、気根比べにはわしが勝ったのじゃ。聖道門は深いというけれども時が過ぎれば今の機にはか....