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根気負け
「根気負け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
根気負けの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
あるように大臣を迎えた。そして自分の意見の続きをしゃべりこくった。大臣もとうとう
根気負けがして、注意深くその人のいうことを傾聴するようになったが、その結果として....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
です」
「まだあるのかい。こいつは容易な事じゃない。たいていのものは君に逢っちゃ
根気負けをするね」
「根気はとにかく、ここでやめちゃ仏作って魂入れずと一般ですか....
「池」より 著者:寺田寅彦
引き上げておくのである。ナンキン錠をいくらつけ換えても、すぐ打ちこわされるので、
根気負けがしたのである。無論土方か職人のしわざに相違ない。 池の周囲の磁力測量....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
来る」 仏頂寺、丸山の事の体《てい》を見届けに行きました。見届けるといっても、
根気負けをして、名乗りかけて切抜け策を講じようという気になったのではなく、彼等の....
「二等車に乗る男」より 著者:豊島与志雄
に歩き続けている。いつまでも、いつまでも、歩き続けている。 とうとう自分の方が
根気負けがして、そっと戸を閉めて床にはった。けれども、眼が冴えて眠れなかった。あ....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
で一つになってる二人の影は、いつまでたっても身動きもしなかった。 しまいに俺は
根気負けがして、柱の影から出て歩き出した。時々振返ってみたが、遠くにぽつりとして....
「原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
国最大の科学誌『物理評論《フィジカルレビュー》』に毎月いくつと出ている。見る方で
根気負けがするくらい沢山の論文が出ても、何時《いつ》になったらそれが次の時代の勢....
「九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
った時も、まだ根気よく毎日塗りつぶしていた。しかし、とうとうその秋には、窯の方で
根気負けをして、太陽がかんかん照りつけても、ちっとも罅がいらぬようになった。しか....