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根源
「根源〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
根源の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る勿れ。」
又
女人は我我男子には正に人生そのものである。即ち諸悪の
根源である。
理性
わたしはヴォルテェルを軽蔑《けいべつ》している。....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
てきた。しかし、どう焦ってみても、結局蠅の唸りのようなものに遮られて、滝人はその
根源を確かめることができなかった。そして、しだいに時刻も迫ることとて、もう少し静....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
菩提寺の住職に向って懺悔話をすることもあった。それが彼等三人に悪計を思い立たせる
根源で、坊主が一人加わっているだけに、かれらはお安の死霊を種にして津の国屋の一家....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
にあっては、この神人関係の矛盾は直ちに苦痛となって、個性によって感ぜられる。生活
根源の動向は凡て同じ方向に向上しなければならぬ。私達は既に石から人間に至るまでの....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
た人間的の創造者すなわち神が無窮の存在であるという考えよりも、もっと深いところに
根源をもっているらしく見える。従ってその宇宙創造者は原始物質から生成したものと考....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ることは云うまでもないが、あるいはこの書庫のどこかに、底知れない神秘的な事件の、
根源をなすものが潜んでいないとも限らないのである。法水は背文字を敏速く追うていっ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
を推定して、それで一番嫌疑の深かった盲人を死線から救い上げたのだが、その時推理の
根源をなしたものが、実に平凡きわまる、それでいて誰しもうっかり見逃してしまう点に....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のに一番都合のよい口実となった。しかしそれはどこまでも口実なのであって、対日戦の
根源ははるか日中戦争にあった。いや、それよりももっと前、英国系のユダヤ財閥が、日....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
邪説があればこそ、爰に初めて真人と、偽人との選り分けができる。それ等は皆不純なる
根源から出発し、常に悪霊から後押しされる。魔軍の妨害は常に熾烈であると覚悟せねば....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
なことをいった。「花袋君。因襲はもちろん破らねばならないね。固定はすべての因襲の
根源だ。それではどうだろう。生死というのも一つの観念にちがいない。ことに死はね。....
「城」より 著者:カフカフランツ
それに絶望するあまり、重い病気にかかってしまいました。われわれのためにまちがいの
根源を明らかにしてくれる第一のいろいろな役所も、この件でまちがいをみとめているの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
である。で、この水がインドへ指して来てインドを潤して居るから、そこでこの四大河の
根源の池のある所の事を取ってこの地方全体の名にすることは当り前の事であるという考....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ある。こうした美しさは、近代でいえば木下利玄の歌に見えた視覚的な美しさであった。
根源には視覚によっているけれども、冷徹な智的判断の是非とも要り用なものなのである....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
基本でなければならぬと、私は主張するものであります。(拍手) 諸君、もう一つの
根源をなすものは、おたがいの独立は尊重する、領土は尊重する、内政の干渉をやらない....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。 現実として日常私たちが見聞するものは、ただ表面に現れた仮りの姿で、実はその
根源があって、しかもその
根源は、私たちの通俗な知識ではちょっと感付けないのです。....