根石[語句情報] » 根石

「根石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
えない位の安バラックや、震災当時のままの掘立小屋、又はそれ以下の乞食にも劣る「屋根石――十間板」のつながりである。 しかもそれがベタ一面にあるわけではない。震....
夜の靴」より 著者:横光利一
る古情、小川の縁の石垣ふかく、光陰のしめり刻んだなめらかさ、今も掘り出される矢の根石など、東羽黒に追い詰められて滅亡した僧兵らの辷り下り、走り上った山路も、峠を....
あたまでっかち」より 著者:下村千秋
と大むかしから人がすんでいたのです。いまでも、方々から貝塚がほりだされたり、矢の根石やいろんな石器が発見されたりするのでも、それがわかります。 それで、百姓村....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
ろを見れば、大体一尺二、三寸くらい……ごく小さなものですが、石はこの辺から出る三根石という、やや暗紫色がかった艶のある石に、刻んだというのです。これで、もういく....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
士族の多く住んだ町で、ちょうど彼女の家は前庭のある平屋で、それも古い朽ちはてた屋根石のあいまあいまには、まだ去年の落葉を葺き換えない貧しい家であった。小さい柴折....