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「根竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
青磁《せいじ》の硯屏《けんびょう》、それから蘭《らん》を刻んだ孟宗《もうそう》の根竹《ねたけ》の筆立て――そういう一切の文房具は、皆彼の創作の苦しみに、久しい以....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
て来たのだからと云って、勘定をして二人が出て行ったサ、其の日長左衛門|殿が山へ箱根竹イ芟りに行って、日暮に下りて来ると、山の下で孩児の啼声がするから、魂消て行っ....
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
とに角、自分でいい出したことだから雛形に掛りました)。 その日は竹屋へ行って箱根竹を買ってきて、昼の自分の仕事を済ますと、夜なべをやめて、雛形に取り掛りました....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
層見得なものであった。 消し口を取ると、消し札というものをぶら下げた。これは箱根竹に麻糸で結わえた細い木の札で、これが掛かると、その組々の消し口が裏書きされた....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
かく、自分でいい出したことだから雛形に掛かりました)。 その日は竹屋へ行って箱根竹を買って来て、昼の自分の仕事を済ますと、夜なべをやめて、雛形に取り掛かりまし....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
々辛酸を嘗められ、尊氏が鎌倉に叛したときは、為冬は親王を奉じて討伐に向ったが、箱根竹下で戦歿し、親王は義貞が奉じて北陸に経略したが、前の年|金崎城の露と消えてお....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
染分けであります。白は上に、紺は下にその三分の一ほどの座を占めます。 柄に太い根竹を用い、縦に置いて必ず立つのを自慢とします。形が如何にも大時代を想わせ、作り....
私本太平記」より 著者:吉川英治
撃)も執拗なので、鎌倉を横に見捨て、ひたむき、東海道を急いだが、ついにあの――箱根竹ノ下合戦には――間に合わなかった。 もし、それに間に合っていたなら、足柄山....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とも考えられない。 しかし「菊池千本槍」の起りは、そんな考証にかかわりなく、箱根竹ノ下の合戦のさい、必要上、非常手段として、それに似た物をつかったという一場の....